類side(1〜5) ページ7
今日から神山高校に通うことになる
前の学校であまり仲良い人が出来なかったとはいえ新しい学校に行くのは気が重くなる
類(そろそろ向かうとするかな)
家のドアを開けると桜が満開に咲いていた
風も優しい匂いと共に流れていく
通学路を覚えるようにゆったりと歩いていると
後ろからザッって音がした
気づかれないように後ろを見ると
髪の長い女の子が躓いていたようだった
類(桜に気を取られていたのかな)
その時は特に気にもしていなかった
クラスはB組
先生に呼ばれ教室に入り自己紹介をする
類「こんにちは^^今日からこの学校、クラスに転校してきた神代類と言います。よろしくお願いします。」
川合さんの隣の席ねと言われ
先生が手のひらを彼女に向ける
(あ、)
今朝躓いていた子
偶然もあるものだねと思って彼女の隣に座った
類「よろしくね川合さん」
A『おぉう、よろしくです(?)』
と軽く挨拶を交わした
類(髪綺麗だな…)
ホームルーム中無意識に彼女を横目で見つめていた
本当に髪が綺麗で真っ黒
そんなことを考えているとホームルームが終わった
と、同時に僕の周りには人が沢山集まった
どこから来たのか
部活は決めたのか
今日は暇なのか
色々収拾つかなくなったので
彼女(川合さん)に案内してもらうからと優しく断った
当の本人は目をまん丸にしてこちらを見ていた
僕が助けを求めているのを察したのか
彼女も合わせてくれた
類「いや〜ありがとう!」
とお礼を言うよ
大丈夫大丈夫!
って笑顔で返してくれた
転校生の初日はこうなるのが使命だから!
と
この子は優しい子だ
直感だった
類「さっき勢いで案内してくれるって言っちゃったけど、本当に頼んでもいいかな?」
そうお願いしてみた
もちろん彼女は快く引き受けてくれた
放課後校舎を案内してもらった
1階は何があって〜!
2階はこんなのがあって!
と案内している方が楽しそうだった
正直僕も楽しかった
詳しく教えて貰ったあとは
彼女を家まで送ることにした
彼女はとても明るい子でよく喋る
おまけに、喜怒哀楽が激しい
でも何故か聞いていて飽きなかった
家まで送ると僕の家とすごく近かった
彼女はびっくりしていたが
『学校も一緒に行ける!』と喜んでいた
僕は驚いた
自分と一緒に登校できるのが嬉しいのかと
「そうだね
では、明日から一緒に学校に行こうか」
誘った時、彼女はもっと嬉しそうな顔になり
A『うん!』
類(すぐ顔に出る、可愛いな)
25人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
rinr32(プロフ) - ぽんさん» わー!大変申し訳ありません!!外しました!!初めてなので読み落としてました、次からは気をつけます! (2021年3月23日 20時) (レス) id: 3bcf1f7b97 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:rinr32 | 作成日時:2021年3月23日 17時