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第5話 ページ6

「ガンッガンッ、おい!起きろ!!」

ここは、...どこだろう。

「聞いてんのか?!」
急に髪を引っ張られた。

「いっ...」
私が反応した事により掴まれてた髪は離され投げられた。

痛い身体を起こし目を開ける。

そこには沢山の檻があり、子供たちが入れられていた。
そして、ふと、違和感に気づく。

身体が上手く動かない。
手足が痛い...

そう思い、見ると、
手足は鎖で繋がれていた。
首にも重い何かが付いている。

そこで私は理解した。

あぁ...捨てられたのか......
ーーーーーーーーー

私は小さい頃から気味悪がられていた。
生まれた時から親とは全く違う白い髪。青い瞳。

親戚や子ども達だけではなく、両親までもが気味悪がった。

それに、私には何故か人の声が聴こえる。ココロの声が......

人の考えてること、これから起こること。...

小さな私はそれが異常だとは気づかなかった。

そして、「声が聴こえる」。

そう伝えても理解はしてくれなかった大人達にどうしても信じてほしかった私は、
人の思ってることを次々言い当てていった。

コレで信じてくれる。
そう思ったのだ。

だが、私が思っていたのとは裏腹にさらに気味悪がられてしまった。

悪魔だと言うものもいれば魔女だと言う者もいる。しまいには化け物と言われ、
私を避けるだけでなく、日々、暴力も続いた。

それから私は話す事はなくなった。
聞きたくもないみんなの声が頭の中に響く度に何度もし、にたくなった。

そして、私は、部屋を隔離され、外に出ることはなくなった。
ーーーーーーーーー

沢山の子供の泣き声がそこら中からする。

「おい!静かにしろ!!!」

ガンッ!!!!と大きな音を立てる大人達に泣いていた子どもは静かになる。

だが、それでも頭の中には聴こえてくる。みんなの声が。
様々な声が。

そして連れて行かれる子ども達。

「へぇ〜。お前は泣かないんだな。」

静かにじっとしてた私に1人の男の人が声をかけてきた。
そして、檻の外からガシリと顔を捕まえられ引き寄せられる

「ふぅ〜ん。確かにこれは上物だな。
良かったなお前、少なくともアイツらよりかはいい買取手が見つかるだろうよ。」

そう言って私をじっくりと見る。

「おい、次お前だ。出ろ。」

もう1人の男の人が私の所まで来て、檻を開けた。首についてる鎖を引っ張られ、痛い足を動かし着いていく。

そのままついて行き、男が立ち止まったので私も止まる。

ザワザワと声がする
前を向けば沢山の人がいた

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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 太宰治 , 愛され   
作品ジャンル:アニメ
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氷翠(プロフ) - ゆんゆんさん» ありがとうございます!!はい!ちょっと今忙しくて、、余裕が出来たら更新します!気に入って頂けて嬉しいです!! (2019年7月8日 18時) (レス) id: 20ceb8a33c (このIDを非表示/違反報告)
ゆんゆん(プロフ) - 好きです!!ゆっくりでいいので頑張ってください! (2019年7月8日 14時) (レス) id: 924108a693 (このIDを非表示/違反報告)
氷翠(プロフ) - 美雲さん» ありがとうございます!頑張ります! (2019年7月7日 21時) (レス) id: 20ceb8a33c (このIDを非表示/違反報告)
美雲 - 続き楽しみにしてます。頑張ってください。 (2019年7月7日 20時) (レス) id: 0e776977f0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:氷翠 | 作成日時:2019年7月3日 21時

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