第二十四章 ページ24
昨日は帰ってからトントンにこっぴどく叱られた。
「こんな時間まで何処で何しとったんや！」
連絡も入れず夜まで出歩いてたから怒られるのは当たり前、かな。
グルッペンもちょっと不機嫌そうだった。
そして、二人共私の目元を見て、さらに機嫌を損ねる。
……まだ少し腫れてたらしい。
「……ゾム？」
「お前……A泣かしたんか？」
「ち、ちゃう……くないけど……」
ゾムのその曖昧な返事に、二人は目を細める。
「Aはもう部屋に戻れ」
『え？う、うん』
これから話が長くなると思っていたのに、いいのかな。
ちらりとゾムを見ると、彼はおやすみ、と笑った。
そう言われたらもう戻るしかない。
私はおとなしく自室に戻った。
。・＊・。・＊・。・＊・。・＊・。・＊・。・＊・。
あの後大変だっただろうな。
ゾムすぐに解放されたかな？
そう思いながらいつものワンピースに着替える。
いつも通り、の服装。
ただひとつ、昨日と違うのは……髪飾り。
また後でお礼言っておこう。
朝食を食べに食堂に向かうと、入った瞬間にシャオロンと大先生が駆け寄ってきた。
「Aちゃんナンパされたってマジ？」
「なんもされんかった……わけないよな！？手とか触られたんやろ？今からそいつらんとこ行くから外見とか教えて！！」
『お、落ち着いてよ。私は気にしてないから！それに、それだけで暴力はダメ』
血気盛んだなぁ。
女癖が酷いという大先生も少し怒ってるっぽいしシャオロンはすでにシャベルを持ってる。
それで殴られたらひとたまりもないだろう。
その先を考え、私は必死に止める。
すると、何故か二人共不思議そうな表情になった。
『……どうしたの？』
「あ、ううんなんでもないで」
「そや、今から飯やろ？一緒に食べようや」
それを誤魔化されるように席へ促される。
辺りを見ると席は大分埋まってきていた。
確かに、早く行かないと席が無くなってしまいそうだ。
私は足早に空いている席に急ぐ。
その後ろで
「Aちゃんは知らんのやな」
「まあ、トントンが秘密にしそうだよね」
「ふぅー。Aちゃんをナンパした男。可哀そうやなぁ」
「一緒にいたのがゾムなら尚更な」
「ホンマに。……今頃はもう始末されてるわ」
そう言っていたのを知らない。
。・＊・。・＊・。・＊・。・＊・。・＊・。・＊・。
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リノ(プロフ) - 本田大和さん、ありがとうございます！様！？私の妄想に共感して下って嬉しい限りですー！！ (2017年9月3日 17時) (
レス) id: 02182e081c (このIDを非表示/違反報告)
本田大和(プロフ) - きゃあああーーーっ！！リノ様の文章力で妄想が止まりませんｗｗ これから誰と絡んでいくのか楽しみで仕方がありません(＊ﾟ∀ﾟ)ｂ (2017年9月3日 10時) (レス) id: ed9a366666 (このIDを非表示/違反報告)
リノ(プロフ) - 夏海さん、ありがとうございます！嬉しいですー！私自身、最初読み間違えたんですよ（笑）、 (2017年8月30日 23時) (レス) id: 02182e081c (このIDを非表示/違反報告)
夏海(プロフ) - 話のテンポがすごく好きです。そして「ボロボロさん」には草を禁じ得ない笑 (2017年8月30日 23時) (レス) id: 8f3bd46b36 (このIDを非表示/違反報告)
リノ(プロフ) - リホさん、ありがとうございます！ありがちな話ですけど楽しんでいただければ幸いです！ (2017年8月29日 10時) (レス) id: 02182e081c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リノ | 作成日時：2017年8月21日 13時
