第十四章 ページ14
同日の夜。
私は総統室に呼ばれていた。
少し話があるとのこと。
そこにはグルッペンさんと、トントンと……初めて見る人がいた。
「初めましてAさん。エーミールと申します」
とても丁寧な挨拶で私に頭を下げた。
私も慌ててよろしくお願いします、と会釈を返す。
丁度いい頃合いでグルッペンさんが口を開く。
「話の内容だが、Aの服についてだ」
『服……ですか?』
重要な内容かと思っていたのでなんだか肩透かしを食らった気分だ。
いや、服も重要なんだけどね。
私が不思議そうにしていると、エーミールさんが手に持っていた箱を私に渡す。
結構大きい箱だが重さはそこまでじゃない。
「普段はそれを身に着けておいてくれ。
Aにとっての軍服だと思ってくれたらいい」
その言葉を聞いて、私はとても嬉しくなった。
グルッペンさんたちにとってはそうじゃなかったとしても、これは……。
「やけに嬉しそうだな」
『はい!私、プレゼントもらったの初めてなんです、大切にします!』
初めてのプレゼント。
食べ物をもらうのとは違う、特別な貰い物。
私は嬉しくて嬉しくて、箱をぎゅっと抱きしめる。
話はそれだけ、ということだったので私はもう一度お礼を言ってその場を後にした。
「とても嬉しそうでしたね」
「ああ……可愛い。毎日プレゼントあげたい」
「ほんまに。いくらでもあげたいわ」
。・*・。・*・。・*・。・*・。・*・。・*・。
自分の部屋に戻ってから早速箱を開けてみた。
中に入っていた服は……
『かわいい……』
雰囲気としてはシックといった感じだろうか。
全体は黒の生地、袖口は白い生地に赤のラインが入った、ワンピース。
襟元には真っ赤な紐でリボンが結ばれていた。
シンプルだけどとっても素敵で、飾りすぎないのが私好み。
これが会ったばかりの人からのプレゼントなんて信じられない。
大切に……大切にしよう。
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リノ(プロフ) - 本田大和さん、ありがとうございます!様!?私の妄想に共感して下って嬉しい限りですー!! (2017年9月3日 17時) (レス) id: 02182e081c (このIDを非表示/違反報告)
本田大和(プロフ) - きゃあああーーーっ!!リノ様の文章力で妄想が止まりませんww これから誰と絡んでいくのか楽しみで仕方がありません(*゚∀゚)b (2017年9月3日 10時) (レス) id: ed9a366666 (このIDを非表示/違反報告)
リノ(プロフ) - 夏海さん、ありがとうございます!嬉しいですー!私自身、最初読み間違えたんですよ(笑)、 (2017年8月30日 23時) (レス) id: 02182e081c (このIDを非表示/違反報告)
夏海(プロフ) - 話のテンポがすごく好きです。そして「ボロボロさん」には草を禁じ得ない笑 (2017年8月30日 23時) (レス) id: 8f3bd46b36 (このIDを非表示/違反報告)
リノ(プロフ) - リホさん、ありがとうございます!ありがちな話ですけど楽しんでいただければ幸いです! (2017年8月29日 10時) (レス) id: 02182e081c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リノ | 作成日時:2017年8月21日 13時