第十二章 ページ12
あの後、トントンは仕事をするから、私に自由にしてていいと言ってきた。
私はトントンの補佐だし、手伝う、と言ってみてものの……
「怪我まだ治ってないし初日やからええ」
と断られる。
というわけで自由時間なんだけど。
これと言ってすることはない。
トントンの言う通り怪我してるし、しんぺい神さんのところにでも……。
ぴよぴよ。
『……ん?』
中庭の辺りを歩いていた時。
少し離れた所から小さくて黄色い……ヒヨコが六匹、私の方に向かって走ってきた。
そして私の足元に集まる。
『かわいい……』
しゃがんで手を差し出してみると手に乗ってきた。
とっても人懐っこい子だ。
誰かが飼っているのかな。
……と、横から足音が近づいてくるのがわかった。
「Aちゃん?」
その人が私の名前を呼んだのと、私がその人を見上げたのはほぼ同時。
そこにいたのは……
『ひとらんらんさん……?』
腕にたくさんのヒヨコをかかえ、頭にも乗せ、後ろにもヒヨコを引き連れているひとらんらんさんだった。
自己紹介の時に聞いた名前の中で一番かわいかった名前。
怖そうな見た目とギャップがあるなぁって思ったのを覚えている。
ひとらんらんさんは私とヒヨコを交互に見て、優しくにっこりと笑った。
その笑顔で私の緊張感が一気に無くなる。
……ヒヨコを引き連れていた時点である程度無くなってたけど。
「Aちゃん動物は好き?」
『は、はい。大好きです!』
「そっか〜、もしこの後時間があるなら一緒に来ない?」
ほんわかと嬉しそうにしたひとらんらんさんの誘いに快く応じる。
私まで嬉しくなるような笑顔だ。
「俺のことは呼び捨てでいいよ。敬語もね」
『……うん、ひとらん!』
小動物効果かな。
トントンの時よりも緊張せずに名前で呼べた。
全く緊張しないわけではないけどね。
「こっちだよ。行こ行こ」
ヒヨコに囲まれながら私たちは移動を始めた。
ぽかぽかと日差しの気持ちいい昼下がりの事。
。・*・。・*・。・*・。・*・。・*・。・*・。・*・。・*・。
話分かりづらくてごめんなさいー;;
更新だけは早くします!!
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リノ(プロフ) - 本田大和さん、ありがとうございます!様!?私の妄想に共感して下って嬉しい限りですー!! (2017年9月3日 17時) (レス) id: 02182e081c (このIDを非表示/違反報告)
本田大和(プロフ) - きゃあああーーーっ!!リノ様の文章力で妄想が止まりませんww これから誰と絡んでいくのか楽しみで仕方がありません(*゚∀゚)b (2017年9月3日 10時) (レス) id: ed9a366666 (このIDを非表示/違反報告)
リノ(プロフ) - 夏海さん、ありがとうございます!嬉しいですー!私自身、最初読み間違えたんですよ(笑)、 (2017年8月30日 23時) (レス) id: 02182e081c (このIDを非表示/違反報告)
夏海(プロフ) - 話のテンポがすごく好きです。そして「ボロボロさん」には草を禁じ得ない笑 (2017年8月30日 23時) (レス) id: 8f3bd46b36 (このIDを非表示/違反報告)
リノ(プロフ) - リホさん、ありがとうございます!ありがちな話ですけど楽しんでいただければ幸いです! (2017年8月29日 10時) (レス) id: 02182e081c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リノ | 作成日時:2017年8月21日 13時