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第43話 ページ44

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うちの手は、土方さんが行ってしまった方向に
伸びていた。
…ん?何でこがん行って欲しくなかみたいな行動…?てか、何でこがん頭ん暑いと?
疑問符が頭の中を覆う中、ふと隣の妙ちゃんを見ると。


妙「……。」


ニマ〜ッという笑みを浮かべた妙ちゃんがいた。なんとも嬉しさが溢れ出ているような顔は少し頰が赤らんでいて。驚く私に更にニヤニヤした顔を向ける。
…な、なんで?どがんしたっだろ妙ちゃん?
暫くすると、そのニヤケ顔のままうちに声を掛けてきた。


妙「麟華ちゃん。顔、真っ赤ね!」


「あり?本当だ!何で!?」


ペタペタと顔を触ると、本当に頰が火照っている。

教えて妙ちゃん!と声高に聞いても、またそのニヤケ顔を向けるだけで、うふふ〜!と笑う。
…たいぎゃ怖かとばってん!
うちなんかしたんだろうか?特になんもしとらんような…?
暫くして、やっとそのニヤケ顔を収めた妙ちゃん。


妙「麟華ちゃん、もしかして分かってない

の?」


「分かるって、なんばね?」


妙「なんば、って……。」


しばし固まってうちの顔を凝視した妙ちゃん。
ふっと顔をそらして深い溜息をついたかと思うと、もったいないわね〜。と声をあげた。
うちとしては何がもったいなかとかよく分からんばってん、妙ちゃんはなんも教えてくれん。
その姿に、次第にまうごつ不安になってきた頃。


妙「…鈍感なのねぇ。」


「鈍感?…うちまうごつ鋭いばい!?」


妙「そういう問題じゃないのよ。」


「じゃあどがん問題と!?」


しかし妙ちゃんはまたあのニヤケ顔にもどる。
そして唇に人差し指を当てて片目をつぶった。


妙「…秘密にしておくわ。」


「えぇぇぇー!?何でよー!?」


妙「今度また教えてあげるわよ。」


さ、仕事に行かなきゃ遅れちゃうわ〜!
とパッと立ち上がりお金をうちの手に握らせ、颯爽と手を振りながら歩いていく妙ちゃん。
後ろには疑問だらけのうちだけがポツンと残った。


「えぇぇ〜??」


うちも残ったあんみつをかき込んでお代を払い、万事屋に向かって歩き出した。
途中で小さい子達に絡まれたり、おばちゃん達に喋りかけられたりしたが、さっきの会話と飴の味が頭にこびりついて離れない。


「どがんしたっだろ。うち。」


うーんと考えても何も思い当たる節は無い。
取り敢えず家に帰って神楽に相談してみよごた!…うん、それが一番良かね。

取り敢えず解決策を見つけたうちは、万事屋への道を駆け足で過ぎた。

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作品ジャンル:アニメ
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Black Alice(プロフ) - 本当にありがとうございます。 (2018年1月17日 7時) (レス) id: bcde4f8ace (このIDを非表示/違反報告)
しろくま(プロフ) - Black Aliceさん» コメントありがとうございます!全然大丈夫ですよ!ぜひどうぞ! (2018年1月16日 23時) (レス) id: 7b28bcda48 (このIDを非表示/違反報告)
Black Alice(プロフ) - 相談なのですがしろくまさんの設定にあるクオーターの夜兎と辰羅、荼吉尼の3つの設定を真似させても宜しいでしょうか? (2018年1月16日 20時) (レス) id: bcde4f8ace (このIDを非表示/違反報告)
しろくま(プロフ) - 堕天使さん» 本当にいつもありがとうございます!!是非見てみますね!とても分かりやすかったです!いつも頼ってばっかりで本当に申し訳ない…!いつも尊敬してます! (2018年1月4日 15時) (レス) id: 6ebc00754b (このIDを非表示/違反報告)
堕天使(プロフ) - 説明が下手ですみません…わかる範囲で力になりたいので、また何かありましたら仰ってください…!! (2018年1月4日 14時) (レス) id: 725743dc16 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サボタージュ | 作成日時:2017年12月17日 21時

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