第54話 ページ6
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妙「あのね、麟華ちゃん。」
うちの般若顔を見たのか、
それまであやめちゃんをシメていた妙ちゃんがにっこり笑う。当然あやめちゃんは動かない。…怖えーね。
妙「神楽ちゃんの言う通り、告白とはそういう
ものなのよ。そして、」
妙「もし相手も自分の事を好きだったら、お付
き合いする事が出来るのよ。
…麟華ちゃんは、土方さんと一緒になりたいと
思う?」
妙ちゃんは一度言葉を切って、うちを見つめる。神楽も、ボコられていたあやめちゃんは真逆を向いていたけど、妙ちゃんにゴキッ首を回されてうちの答えを待っている。
…あぁ。告白っていうのは、こがん大事なこととたいなぁ。
土方さんとお付き合いする、一緒になる。
もしそれが出来るなら願ったりかなったりだ。
でも、うちが告白とやらば出来るだろうか。
神楽の話ば聴きよると、相当勇気がいるようだ。…て、思い出したら腹立ってきたけど。神楽に告白とか舐めとんじゃなかぜおうちゃっかうーばんぎゃあが。
というのはまぁまぁ、置いといて。
うちは心に手ば当てて考えた。
日に日に、たった今もどんどん大きく膨らんでいく自分の想い。
これから先、抑えていこうとしても無理がある。
伝えられたらどんなに楽だろう、そう思う。
うちはこないだの土方さんの顔を思い出した。
…あの顔をいつでも見られるなら。
…あの手をうちだけん物に出来るとなら。
そう思うだけで、体がポカポカする。
あの笑顔を、ずっと側で見ていたい。
心の中に、ストンと何かが落ちた。
…告白。勇気がでらんなんて。
そんなちっぽけな事どうでもよかねっ!
妙「覚悟、できたみたいね。」
うふっと笑う妙ちゃんにつられて、うちもふふっと笑う。
「うち、土方さんに告白する。」
ダンッと立ち上がって宣言すると、
おぉっと歓声が上がった。
それだけで元気が出てきた。
「うち、明日告白するばい!」
神楽「そのいきネ!」
「おう!よっしゃー!がまだすばーい!」
ザッ!と皆んなで円になる。
妙「何があっても私たちは麟華ちゃんの味方よ!」
うん、と神楽が不敵に笑い頷く。…なんか戦いの前みたいでゾクゾクする!あやめちゃんがバチンとウインクを飛ばす。おぉ、グラッときた。
猿飛「私がいるのよ?失敗するわけないじゃな
い!」
妙「絶対成功させるわよーっ!」
おーっ!揃った声に出された脚。
…必ず伝え切る。
出した左脚に、グッと力を込めた。
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サボタージュ - 暫くお待ちくださると幸いです!また戻ってきます!! サボタージュでした。 (2018年4月1日 11時) (レス) id: 8f5da762da (このIDを非表示/違反報告)
サボタージュ - ということで、私のこの作品が長らく更新できませんでした。また新しくこちらでアカウントを作るか、新しい方でまた引き継いで更新するかのどちらかの方法をまた考えますので (2018年4月1日 11時) (レス) id: 8f5da762da (このIDを非表示/違反報告)
サボタージュ - 私の携帯を新しくしたのですが、使用制限をかけられて、閲覧はできるのに編集ができなくなってしまったのです。だから、本編の方にこれを書き込むことも出来ず…。仕方なくこちらに書き込んでいます。 (2018年4月1日 11時) (レス) id: 8f5da762da (このIDを非表示/違反報告)
サボタージュ - 皆さまこんにちは。サボタージュです。今回は、こちらから失礼させて頂きます。実は (2018年4月1日 11時) (レス) id: 8f5da762da (このIDを非表示/違反報告)
しろくま(プロフ) - 堕天使さん» 共感できて今めっちゃ気分軽くなった笑笑…ショック過ぎて暫く放心状態だったよ…。今は大分思い出してきたから、今からガッツリ更新するつもり。また寝ないように気ぃつける!! (2018年2月13日 22時) (レス) id: 59bcac2972 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サボタージュ | 作成日時:2018年1月4日 23時