第91話 ページ43
僕side
そもそも何故こんなちょっと顔だけ良い位の男が僕の彼女と一緒に居るのだろう。
僕の方が、…顔も、性格も、この男に断然優っているのに?
握り締めすぎてメキメキと言い始めたデジカメを放り投げ、僕は改めて、今日の事について考えてみた。
ーーーーー
事の発端は今日、団子屋で。
僕は何時もの通り、麟華ちゃんの美しさと可愛らしさを護るため、そして麟華ちゃんに悪い虫が付かないようにするため、麟華ちゃんを影から見守っていた。だけどその時、
『おう、こないだぶりじゃねーかィ。何しに来たんでィ。』
と、この腐れ男は、僕が口を出さぬのを良い事に麟華ちゃんに喋りかけたのだ。
嫌がる麟華ちゃんは串を投げたりと応戦していたが、最後まで話に付き合わされていた。
あ、可愛らしい麟華ちゃんの事だから、いくら顔面偏差値0の男でも優しく接してあげていたけど、そいつが帰った後は、悲鳴を上げながら走り去って行ってしまった。
ーーーー
僕「……ふぅ。」
僕はそこまで考えたが、これ以上考えると、怒りのあまり沖田総悟を殺 してしまうような気がして考えるのをやめた。まぁ、それも良いんだけどね。
僕「……。」
心の中で呟きながら、僕はふと壁を見た。
そこにはびっしりと麟華ちゃんの写真が貼り付けてある。僕は麟華ちゃんの喜怒哀楽は全て写真に収める、そう心に誓っているから、どんな顔の麟華ちゃんも全てここで見ることが出来る。
どんな時も僕は彼女のする事を全て許し、いくら彼女が拒絶しようと、僕は彼女のそばを片時も離れない、絶対に。…でも
僕「…今日のはちょっと許せないかな…。」
僕はふとため息をついた。
…知っている。悪いのはあの腐れ男沖田総悟だ。
麟華ちゃんは何も悪くない。
僕「…でもちょっと無防備過ぎだよ…。」
…前から気になっていた。彼女が僕以外の男に笑顔を向ける事を。その度に僕はどうすれば良いかと考えていた。今まではこの腐れ男みたいにならなかったけど、こうなった今、麟華ちゃんには僕の彼女としての自覚を持って貰わなきゃ駄目だ。
…じゃあどうしたら….。
そこまで考えた僕は、ハッと閃いた。
僕「…そうだ、そうだよ…!」
…彼女の中から僕以外の男の記憶を排除すれば良い!
…閃けば後は早い。僕はいそいそとパソコンを開いたて微笑んだ。…やっと彼女と一つになれる。
僕「待ってて、麟華ちゃん?」
薄暗い部屋に、僕の叩くキーボードの音が延々と響いていた。
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サボタージュ - 暫くお待ちくださると幸いです!また戻ってきます!! サボタージュでした。 (2018年4月1日 11時) (レス) id: 8f5da762da (このIDを非表示/違反報告)
サボタージュ - ということで、私のこの作品が長らく更新できませんでした。また新しくこちらでアカウントを作るか、新しい方でまた引き継いで更新するかのどちらかの方法をまた考えますので (2018年4月1日 11時) (レス) id: 8f5da762da (このIDを非表示/違反報告)
サボタージュ - 私の携帯を新しくしたのですが、使用制限をかけられて、閲覧はできるのに編集ができなくなってしまったのです。だから、本編の方にこれを書き込むことも出来ず…。仕方なくこちらに書き込んでいます。 (2018年4月1日 11時) (レス) id: 8f5da762da (このIDを非表示/違反報告)
サボタージュ - 皆さまこんにちは。サボタージュです。今回は、こちらから失礼させて頂きます。実は (2018年4月1日 11時) (レス) id: 8f5da762da (このIDを非表示/違反報告)
しろくま(プロフ) - 堕天使さん» 共感できて今めっちゃ気分軽くなった笑笑…ショック過ぎて暫く放心状態だったよ…。今は大分思い出してきたから、今からガッツリ更新するつもり。また寝ないように気ぃつける!! (2018年2月13日 22時) (レス) id: 59bcac2972 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サボタージュ | 作成日時:2018年1月4日 23時