第78話 ストーカーは恐いよ篇↓ ページ30
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「おっばっちゃーん!団子プラス60ぽーん!」
店主「はいよっ!どんどん食べてねっ!」
「おばちゃん愛しとるっ!」
あら嬉しいわ!と笑うおばちゃんに笑い返す。
…うん、大好き。
待っててね、と店の奥に消えて行く背中を見送ると、フーッと息を吐き前を向く。
今日もあの角の甘味処に来ているうち。
…そう、初恋が破れた場所だ。
暫くは行くのを躊躇っていたが、食欲には勝てなかった。グズグズ考えずに、この団子の美味しさだけを求めて最近またこの甘味処に来ている。
店主「お待ちどうさま〜!これ下げるわね?」
「おわ、ありがと!お願いすっです!」
店主「はいよ〜!」
町人「麟華ちゃんはえらい別嬪さんなのによく
食べるねェ!」
町人「俺たちもあんぐらい食べれば良い男にな
れたのかねェ。」
「今も武者ん良かですばい!」
パクリと一気に4本加えると、横で見ていたおっちゃん達に笑われた。
軽口で返してから、また新たな団子を咥える。流れるように食べながらも、団子の風味と食感はしっかりと噛みしめる。
…うん、美味かっ!
あっという間に食べ終わり、更にまた追加で頼む。頼み過ぎかな?と思ったが、どんどん食べてくれ、と笑われた。
ーーーーー
「んぁ"〜、食った〜!美味かった〜!」
ありがとねー!という声に後ろ手で手を振りながら、パンパンの腹をさする。飛び出た腹と満腹感に、ニンマリと頰を緩める。勿論左手には持ち帰り用の袋。
今は夕方6時。夢中で食べているとあっという間だ。夜のかぶき町はブッソウだと銀ちゃんに言われているので、取り敢えず家路を急ぐ。
「…吉原には明日寄れば良かかな〜。」
この間晴太に団子の話をしたところ、日輪さんに是非食べさせたいという事だったので、喜んで買って来たのだった。相変わらず母親思いのいい子である。
可愛すぎる晴太に抱き着きたいが、いつも背後から苦無が飛んでくるので抱きつけないのだ。
………ちっ。
軽く舌打ちするが、まあ月ちゃんも宇宙並みに可愛いので許してやる事にする。
「…ふんふーん。ふふんふーん。」
月ちゃんの可愛さを思い浮かべて機嫌よくなったので、鼻歌を歌う。すれ違う人が笑ってこちらを見るが、気にしない。
…絶対阿伏兎はキモいて言うけん!
頭の中のヒゲ面と優しい地球人を比べて、フンと息を吐く。
……まぁ、取り敢えずそれは忘れて帰ろうと、前に現れた角を曲がって、狭い路地裏に入った
その時だった。
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サボタージュ - 暫くお待ちくださると幸いです!また戻ってきます!! サボタージュでした。 (2018年4月1日 11時) (レス) id: 8f5da762da (このIDを非表示/違反報告)
サボタージュ - ということで、私のこの作品が長らく更新できませんでした。また新しくこちらでアカウントを作るか、新しい方でまた引き継いで更新するかのどちらかの方法をまた考えますので (2018年4月1日 11時) (レス) id: 8f5da762da (このIDを非表示/違反報告)
サボタージュ - 私の携帯を新しくしたのですが、使用制限をかけられて、閲覧はできるのに編集ができなくなってしまったのです。だから、本編の方にこれを書き込むことも出来ず…。仕方なくこちらに書き込んでいます。 (2018年4月1日 11時) (レス) id: 8f5da762da (このIDを非表示/違反報告)
サボタージュ - 皆さまこんにちは。サボタージュです。今回は、こちらから失礼させて頂きます。実は (2018年4月1日 11時) (レス) id: 8f5da762da (このIDを非表示/違反報告)
しろくま(プロフ) - 堕天使さん» 共感できて今めっちゃ気分軽くなった笑笑…ショック過ぎて暫く放心状態だったよ…。今は大分思い出してきたから、今からガッツリ更新するつもり。また寝ないように気ぃつける!! (2018年2月13日 22時) (レス) id: 59bcac2972 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サボタージュ | 作成日時:2018年1月4日 23時