第77話 ページ29
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ズポンッ!
とった花の先には、なんか透明な…。
た、魂っぽいのが付いていた。
その瞬間、ゴゴゴゴとなんか黒いオーラが出始めたので、慌てて戻す。すると、がくりとこうべを垂れた。
「あり、死んだっかな?…ばってんさっきん
花…。」
ガクガクと揺すると、パカっと口を開いて上を向く。まだ意識は戻っていない。
しかし、花は元気にピーンと生えているので、
やっぱりおかしいと思う。
…そるよりも気になっとは、あの花ん事たい!
あるは多分、
「…パッパラーヘヴン…?
……あ、ナルホド。だけん性格変わったった
い。」
うちはポン、と手を叩いた。
パッパラーヘヴンと言えば、世にも恐ろしい寄生花ではないか。
取り憑いた奴の頭をパッパラパー笑にしてしまうという寄生花、だったような気がする。
…そるにしても。
「…あん天下の屁泥絽様にパッパラーヘヴン
て…。
…いかん、まうごつウケるとだけど!」
あがん1人で『地球滅ぼしたろか!』てしよった人ん頭がパッパラーヘヴンに侵食さるっとか…。
「…………ふ、ふふっ!」
いくら真剣な顔でこの事実を受け止めようとしても、口角が上がっちゃう。
プルプルと肩を震わせるが、アホ面で一向に起きない屁泥絽を見ていると、声がフッと漏れてしまう。そうなってからはもう止まらない。
…思わず大笑いしてしまってから15秒。
道端でヒィヒィ言っていると、モゾッと彼が動いた。
屁泥「…あれ?私は何を…?」
「おっ…はようございますっ!屁泥絽!」
屁泥「…あ、お早うございます、麟華さん。
…私は…。今迄何を?全く記憶が無いんです
が…。」
「き、気持ち良さげに寝とったですよ!お疲れ
だったとじゃなかですか?」
屁泥「そうだったんですか!いやぁお恥ずかし
い!」
頭の後ろを掻きながら照れる屁泥絽に、あはは。と合わせて笑う。
何とか笑いは収めたが、吹き出しそうになるのをグッと堪える。一度抜いてしまったので、あの悪魔が復活してしまうかも知れない。
…でもいかん、やっぱ笑う。
思わず肩をフルッと揺らすと、屁泥絽の目がキラリと光った。その姿に思わず目を逸らすと、
ゆっくりと屁泥絽が口を開いた。
ーーーー
あの後は何を言われるかと思ったが、ただ他愛もない話をしたかったようで。
懐かしくて楽しい話に、すっかり1時間経ってしまった。
『昔の弟子が変わらないのは良い事ですね』
最後に言われた言葉。
…やっぱり今日は最高の日。
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サボタージュ - 暫くお待ちくださると幸いです!また戻ってきます!! サボタージュでした。 (2018年4月1日 11時) (レス) id: 8f5da762da (このIDを非表示/違反報告)
サボタージュ - ということで、私のこの作品が長らく更新できませんでした。また新しくこちらでアカウントを作るか、新しい方でまた引き継いで更新するかのどちらかの方法をまた考えますので (2018年4月1日 11時) (レス) id: 8f5da762da (このIDを非表示/違反報告)
サボタージュ - 私の携帯を新しくしたのですが、使用制限をかけられて、閲覧はできるのに編集ができなくなってしまったのです。だから、本編の方にこれを書き込むことも出来ず…。仕方なくこちらに書き込んでいます。 (2018年4月1日 11時) (レス) id: 8f5da762da (このIDを非表示/違反報告)
サボタージュ - 皆さまこんにちは。サボタージュです。今回は、こちらから失礼させて頂きます。実は (2018年4月1日 11時) (レス) id: 8f5da762da (このIDを非表示/違反報告)
しろくま(プロフ) - 堕天使さん» 共感できて今めっちゃ気分軽くなった笑笑…ショック過ぎて暫く放心状態だったよ…。今は大分思い出してきたから、今からガッツリ更新するつもり。また寝ないように気ぃつける!! (2018年2月13日 22時) (レス) id: 59bcac2972 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サボタージュ | 作成日時:2018年1月4日 23時