第76話 ページ28
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屁泥「え?アナタ誰ですか?」
「覚えとらんと!?うち!麟華です!」
屁泥「………もしかして、お父さんはハーフで
すか?」
「そがんですそがんですっ!」
そこまでいうと、あぁ!と思い出したようにニッコリと多分だけど笑った。相変わらずの強面である。久しぶりに会ってもちっとも変わらない。
実は彼は、うちが唯一負けた相手である。
うちがまだ小さい頃、パピーの仕事について行った時、彼は居た。
仲間の先頭に1人悠々と立ち、とても格好良かった。
思わず闘いを挑んだが、1秒で返り討ちにされてしまったのだった。
私は先程までのイライラをサッパリ忘れて、ブンブンと屁泥絽と握手した。
しっかりと握り返してくれるその感触から、懐かしさが込み上げる。
屁泥「いやぁ、すっかり大きくなって…。最初
誰だか分かりませんでしたよ。そういえば、喋
り方も変わりましたね?」
「ふふっ!
そう言って貰えて何よりですばい!屁泥絽も、
大分性格から何から変わったですね?」
私の知る屁泥絽は、もっとこうなんか…。
『地球滅ぼしたろか!』
みたいな奴だったと思う。それに比べれば、今の敬語や物腰が可笑しくてしょうがない。
…なんで急に変わったとだろ…。
新手のイメチェンで後戻り出来ないんかな。と考え、1人ウンウンと頷いた。
屁泥「そうですか?余り自分では自覚が無いん
ですが…。ところで、まだ鍛えているんです
か?」
「はい!ガンガン鍛えとるです!」
屁泥「1人でですか?偉いですねぇ。また今度
付き合ってあげますね。」
「きゃほーーいっ!ありがとうござんます!」
うちが頭を下げると、屁泥絽は笑ってお互い様ですよ、と言った。
うちは小さい頃屁泥絽に負けた後、毎回修行をつけて貰っていたのだ。
といっても、うちが突っかかって行くのを屁泥絽があしらっていただけだが。しかしそのお陰で大分力がついて、他の奴には負け知らずだった。
…でも、自分から稽古つけるとか言った事無かったばいね…。
やっぱり彼はイメチェンしたのだろうか?
イメチェンと言えば聞こえは良いが、彼の場合は根本から変わっている。
…何だろかね。…寄生虫?
思わず右手を見るが、、変わりのないゴツい手である。
「…あり?屁泥絽って頭にそがんと乗せとった
ですか?」
屁泥絽「え?どれですか?」
「これですよ…っと!」
ズポッ
「案外簡単に抜けるですね!…あり?これっ
て?
…………って!屁泥絽ォ!?」
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サボタージュ - 暫くお待ちくださると幸いです!また戻ってきます!! サボタージュでした。 (2018年4月1日 11時) (レス) id: 8f5da762da (このIDを非表示/違反報告)
サボタージュ - ということで、私のこの作品が長らく更新できませんでした。また新しくこちらでアカウントを作るか、新しい方でまた引き継いで更新するかのどちらかの方法をまた考えますので (2018年4月1日 11時) (レス) id: 8f5da762da (このIDを非表示/違反報告)
サボタージュ - 私の携帯を新しくしたのですが、使用制限をかけられて、閲覧はできるのに編集ができなくなってしまったのです。だから、本編の方にこれを書き込むことも出来ず…。仕方なくこちらに書き込んでいます。 (2018年4月1日 11時) (レス) id: 8f5da762da (このIDを非表示/違反報告)
サボタージュ - 皆さまこんにちは。サボタージュです。今回は、こちらから失礼させて頂きます。実は (2018年4月1日 11時) (レス) id: 8f5da762da (このIDを非表示/違反報告)
しろくま(プロフ) - 堕天使さん» 共感できて今めっちゃ気分軽くなった笑笑…ショック過ぎて暫く放心状態だったよ…。今は大分思い出してきたから、今からガッツリ更新するつもり。また寝ないように気ぃつける!! (2018年2月13日 22時) (レス) id: 59bcac2972 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サボタージュ | 作成日時:2018年1月4日 23時