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第74話 ページ26

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たま「坂田さーん。アホの坂田さーん。いらっ

しゃらないんですか?」


うちは今日、可愛い可愛いたまの声で起きた。
おかげで、朝から耳が幸せである。

布団の中で悶えると、落ち着いたのでボサボサ髪で玄関に向かう。途中銀ちゃんが服のまま倒れていたが、無視して来た。

…どうせ夜中に帰って来たっだろ。後で神楽と説教やな。

少しイラッときたが、せっかくのいい気分が崩れそうだったので、慌てて走る。
ガラッと玄関を開けると、モップを持っていないたまがいる。

寝起きで緩む顔を引き締めると、
たまはペコッと頭を下げた。


たま「お早うございます、麟華様。」


「おはヨー、たま!ごめん、家賃の回収だろ?

すぐ持ってくるけん、ちょっと待っとって!」


たま「いえ、家賃は先日麟華様から頂きまし

た。」


「あり?そがんだった?」


たま「はい。」


こくりと頷いたたま。
家賃以外だったらなんかあったかな?
…もしかして、昨日銀ちゃんばここまで運んでくれたとか?
いやでもそれは無い気のする…。
うちは首を傾げながら、たまに訪ねた。


「じゃあ、他ん用事で来たと?」


たま「はい。実は、こちらの回覧板を回して頂

きたいのです。」


「…回覧板〜?」


「はい。一昨日届きまして、万事屋に回すのを

忘れていた。とお登勢様が。」


「ありゃりゃ、ご苦労さんです!」


たま「いえ、当たり前の事ですので。あちらに

見える家に届けて頂けますか?」


「了解!お登勢さんによろしくね〜。」


たま「はい。」


失礼します、と去って行ったたま。
タンタンタンと降りる音を聞きながら、玄関の中に入る。

着替えて持って行かなんな。
ご飯は…。まだ銀ちゃん達起きんかな?
なら良かか。


「…どっこらしょー。」


取り敢えず今すべき事を整理して、パタパタと着替えをしに部屋へ戻った。


ーーーーー


「…へっ…へっ……まいけるじゃくそんっ!


…あ"〜!鼻ん止まらん!どんだけやこん家」


ズズーッと鼻をすすり、マントをグイッと押し上げる。
そうせなん程、この家は花粉が凄い。
夏だからといえ、ここまで酷い花の香りは有り得ない。

でも…。ここではあり得るみたいだ。
うちは眉を潜め、グッと目の前の家を見上げた。


「………花ばっか‼‼

ヘドロの森ィ?…知らんけど…。」


近所迷惑だし…。
なんかいかんとこに来たっぽい。
せっかく良い気分だったのに。


嫌な気分になりながら、取り敢えず一歩踏み出した。






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設定タグ:銀魂 , クォーター , サボタージュ   
作品ジャンル:アニメ
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サボタージュ - 暫くお待ちくださると幸いです!また戻ってきます!! サボタージュでした。 (2018年4月1日 11時) (レス) id: 8f5da762da (このIDを非表示/違反報告)
サボタージュ - ということで、私のこの作品が長らく更新できませんでした。また新しくこちらでアカウントを作るか、新しい方でまた引き継いで更新するかのどちらかの方法をまた考えますので (2018年4月1日 11時) (レス) id: 8f5da762da (このIDを非表示/違反報告)
サボタージュ - 私の携帯を新しくしたのですが、使用制限をかけられて、閲覧はできるのに編集ができなくなってしまったのです。だから、本編の方にこれを書き込むことも出来ず…。仕方なくこちらに書き込んでいます。 (2018年4月1日 11時) (レス) id: 8f5da762da (このIDを非表示/違反報告)
サボタージュ - 皆さまこんにちは。サボタージュです。今回は、こちらから失礼させて頂きます。実は (2018年4月1日 11時) (レス) id: 8f5da762da (このIDを非表示/違反報告)
しろくま(プロフ) - 堕天使さん» 共感できて今めっちゃ気分軽くなった笑笑…ショック過ぎて暫く放心状態だったよ…。今は大分思い出してきたから、今からガッツリ更新するつもり。また寝ないように気ぃつける!! (2018年2月13日 22時) (レス) id: 59bcac2972 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サボタージュ | 作成日時:2018年1月4日 23時

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