第71話 ページ23
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ガチャンッ
「あいたっ!…もー!」
無意識に強く握ってしまったからか、ブランコの鎖が切れてしまった。
そのせいで、地面に尻餅をつく。
ムカッとしたので、座る部分を蹴っ飛ばす。
「もう!ブランコん癖しちか、うちに逆らうと
か!?ふふん、絶対うちには勝てんぞ!
フハハハッ!…………………ばからしか。」
仁王立ちして変なキャラを演じていたら、虚しくなってしまった。周りに誰もいないのを確認して、紅くなった頰でエヘン、と咳払いした。
…もう何時になるとだろう。
ふと腰に手を当てたまま考える。公園の時計を見ると、げ。12時。そんなにおったっか…。
時間の流れの速さに驚いていると、ブルッと体が震え、ふぁっと小さな欠伸がでた。
グッと手で押し殺して、涙でボケている公園を見渡す。
「…今日、どこで寝ろう?」
大分疲れが溜まっているはずだ。
…野宿、せなんよね…。
こんな事なら、妙ちゃんとこいけば良かった〜!
スンと鼻を啜り、取り敢えずベンチにいた
《何かマジであの世にダイブしそうなオッさん。》
略してマダオを転げ落とし、ベンチに横になった。
ーーーーーー
「………痛い!」
試しに寝て見たが、体が痛い。
まだ10分ほどしか経っていないが、我慢しきれない。チラッとベンチの横でダンボールに囲まれているマダオを見る。
…良くこがんとこで眠れるねぇ。
これが雑草魂とでも言うのだろうか?
うちは少し呆れてしまうのだけど。
「………しゃーなしかぁ。」
もう痛いとこで寝たくなかし。
のそのそとベンチから降り、マダオをそれに乗せてやってから、首元に新八くんから貰ったカイロを差し込んだ。
「うーっ!肩凝ったぁ!」
呻くように呟いて、ゴキリッ。と肩を回す。
またうーっ!と伸びをして、パンッと頰を叩く。あれ、ちびっと強く叩き過ぎた?
…お金って幾ら持っとったっけ?
「…なんか宿屋さがせば良かかぁ〜。」
1人ボソッと呟いて。
街に向かって脚を進めた。
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サボタージュ - 暫くお待ちくださると幸いです!また戻ってきます!! サボタージュでした。 (2018年4月1日 11時) (レス) id: 8f5da762da (このIDを非表示/違反報告)
サボタージュ - ということで、私のこの作品が長らく更新できませんでした。また新しくこちらでアカウントを作るか、新しい方でまた引き継いで更新するかのどちらかの方法をまた考えますので (2018年4月1日 11時) (レス) id: 8f5da762da (このIDを非表示/違反報告)
サボタージュ - 私の携帯を新しくしたのですが、使用制限をかけられて、閲覧はできるのに編集ができなくなってしまったのです。だから、本編の方にこれを書き込むことも出来ず…。仕方なくこちらに書き込んでいます。 (2018年4月1日 11時) (レス) id: 8f5da762da (このIDを非表示/違反報告)
サボタージュ - 皆さまこんにちは。サボタージュです。今回は、こちらから失礼させて頂きます。実は (2018年4月1日 11時) (レス) id: 8f5da762da (このIDを非表示/違反報告)
しろくま(プロフ) - 堕天使さん» 共感できて今めっちゃ気分軽くなった笑笑…ショック過ぎて暫く放心状態だったよ…。今は大分思い出してきたから、今からガッツリ更新するつもり。また寝ないように気ぃつける!! (2018年2月13日 22時) (レス) id: 59bcac2972 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サボタージュ | 作成日時:2018年1月4日 23時