第63話 ページ15
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その後、乱入してきた陸奥姐(姉御)により、騒ぎは収まった。
辰ちゃんは五千万入るバッグに押し込まれ、海に捨てられるようだ。
「もうせんからぁぁぁ!」と叫んでいたが、姉御に引きずられて出ていった。
銀ちゃんは銀ちゃんで、今は身ぐるみ剥がされている。神楽はうちの腕で眠っている。
取り敢えず、帰るために2人を背負う。
うちはゴリラをタコ殴りにしている妙ちゃんに近づいた。
「妙ちゃん、お金払わなん…」
妙「あら、良いのよ麟華ちゃん!元はと言え
ば、麟華ちゃんの景気付けにした事だから!
これだけこの天パの財布に入れておいて?」
「で、でもそがん…!」
妙「私の言うことが聞けないの?」
「アリガトウゴザイマシター!」
うちは長い長いレシートを掴んで駆け出した。
返り血のついた彼女にはとても逆らえなかった。
うしろで、また来てねー!と叫ぶ妙ちゃんに、頑張って引きつった笑顔を向けた。
店の前まで来て、ずっとスタンバッテましたという立て札を持った1人と一匹を邪魔なので蹴飛ばして、帰路を急ぐ。
ーーーー
「ふぅ…。」
公園を横切りながら、ふいに溜息をついた。
…今日はなんか散々だったばいなぁ。
こないだ土方さんに振られてから、ガラにもなく落ち込んで部屋に塞ぎ込んでいた。
皆には迷惑だっただろうが、いつも励ましてくれたし、銀ちゃんだって、遊びに連れていってくれた。
「………ふふ。」
本当に、江戸の人は優しいと思う。
《何があっても私達は麟華ちゃんの味方よ》
「…味方、かぁ。…うふ。」
無意識にポロリと零れ落ちた水滴はそのままに、微笑みを零す。江戸に来てまだ少しだけだけれど。
…家族、というものに少し近づけた気がして、
少しくすぐったい。
銀時「…いい気分転換になったか?」
「…うん、ありがと、銀ちゃん。」
銀時「…別に気ィ使わなくても、家族なんだか
らテメーのやりたいようにやるのが1番じゃね
ぇの?」
「…ふふっ!」
ふいに背中から聞こえた返事に応えて、笑みをこぼす。
そして、起きている銀ちゃんに長い長いレシートを手渡し。
銀時「…ん?50000,000円…ッ!?!?!?」
スッと銀ちゃんを片手に持ち直し。
銀時「…オイ、ちょっと待て麟華チャン?まさ
かそんな事しねーよな?」
笑顔ですまいるに向かって投げた。
後ろから叫び声聞こえたけど、銀ちゃんに言われた通り自分のやりたいようにやったまでだから、許してくれる。
…多分!
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サボタージュ - 暫くお待ちくださると幸いです!また戻ってきます!! サボタージュでした。 (2018年4月1日 11時) (レス) id: 8f5da762da (このIDを非表示/違反報告)
サボタージュ - ということで、私のこの作品が長らく更新できませんでした。また新しくこちらでアカウントを作るか、新しい方でまた引き継いで更新するかのどちらかの方法をまた考えますので (2018年4月1日 11時) (レス) id: 8f5da762da (このIDを非表示/違反報告)
サボタージュ - 私の携帯を新しくしたのですが、使用制限をかけられて、閲覧はできるのに編集ができなくなってしまったのです。だから、本編の方にこれを書き込むことも出来ず…。仕方なくこちらに書き込んでいます。 (2018年4月1日 11時) (レス) id: 8f5da762da (このIDを非表示/違反報告)
サボタージュ - 皆さまこんにちは。サボタージュです。今回は、こちらから失礼させて頂きます。実は (2018年4月1日 11時) (レス) id: 8f5da762da (このIDを非表示/違反報告)
しろくま(プロフ) - 堕天使さん» 共感できて今めっちゃ気分軽くなった笑笑…ショック過ぎて暫く放心状態だったよ…。今は大分思い出してきたから、今からガッツリ更新するつもり。また寝ないように気ぃつける!! (2018年2月13日 22時) (レス) id: 59bcac2972 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サボタージュ | 作成日時:2018年1月4日 23時