秘国の女王（暁のヨナ） (ページ15)

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スウォン)あぁなるほど

スウォンが何かを察しほくそ笑む。悪いことを企んでいなければいいが、

レン)悪い取り乱した。オレはちゃんと隣にいるから安心しろ。

レンが謝罪し、リナのなみだをぬぐう。
そして振り返りレンはスウォンを強く見つめてこういう。

レン)はじめまして、スウォン陛下。お会いできて光栄でございます。わたしは龍明国女王の護衛をしておりますレンでございます。以後お見知りおきを、

スウォン)ヨロシクお願いします。

スウォンはニコニコしている。いつもの笑顔だ。

リナ)レンは私が王女の時からの護衛で、幼なじみなンだ。
とても信用出来る私の親友だよ。
スウォン様もわからないことがあったらレンを頼ってくれ。

リナの口調ははじめてスウォンと会話した時よりだんだんと砕けてきている。
その一方でリナの言葉に不満を持ったのかレンは顔を一瞬くもらす。そして笑い。

レン)話はそれぐらいにリナ。💢

怒りが込められている。

レン)ここで立ち話もなんだから、城へ皆さんを案内しよう。
スウォン陛下。陛下と陛下の側近の方々は城へ。兵の方達は長旅でお疲れでしょう。港近くに宿舎を用意しております。そちらへどうぞ。

スウォン)お気づかい感謝します。
グンテ将軍、ジュド将軍お願いします。

グンテ)かしこまりました、陛下。
ジュド)はっ。

皆が港をあとにする。
スウォンもまだレンの行動に目が行き過ぎて気づいていなかった。リナの大げさな涙のわけを、