怒ってる ページ42
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顕嵐に連れられるまま、バーを出た。
顕「…Aちゃん」
「はい、」
顕「俺、怒ってるよ？」
普段怒ることあまりないのに、と
ぼそぼそ呟く。
顕「ここ俺の行きつけだって知ってて来たの？」
「え、知るわけないじゃん…」
顕「だってここ…Aちゃん助けたときの…」
その言葉にハッとする。
顕嵐に助けて貰ったあのとき、
ここだったんだ…って。
よく見れば、向かい側には
私が酔っ払いながら足を踏み外した階段が。
顕「だからココに…
助けて欲しいって来たのかと思ったのに」
「…」
顕「邪魔した？俺、」
悲しそうに眉を下げてそう言う。
顕「約束、したのに。
もうこういうのはやめよう…って」
そうだ…私が顕嵐を……
裏切るような行動をとっていたんだ。
約束した。お互いこういうのはやめようって。
顕「それとも、その約束…
覚えてたのは俺だけだった？」
「違う、ごめん顕嵐…」
顕「戻りたきゃ戻りなよ。
俺こそごめんね…」
顕嵐がこんなに怒る意味も
よくわからなかった。
でも、きっと、
私を大切にしてくれるのはこんな人なのだろうと思った。
「顕嵐！」
顕「ん？…」
歩き出す顕嵐の背中に目が霞む。
「嫌なことがあって…っ…
だから顕嵐に助けて欲しくて…
でも顕嵐のことっ、見かけたけど飲み会してるのかなって…
連絡先も分かんなくっ……」
顕「もう良いよばか…」
私を包んだのは、
甘い甘いあの香りではなく。
甘さの中にスパイシーが入り混じる、
少し危険な香りだった。
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ちゃん(プロフ) - あゆさん» ありがとうございます！誰堕ちかはまだ秘密になりますが、みんながハッピーエンドになれるようお話を進めて参りますので、今後もお楽しみ頂けると嬉しいです！よろしくお願いします♪ (2016年12月5日 19時) (
レス) id: 567e892c5d (このIDを非表示/違反報告)
ちゃん(プロフ) - りんさん» ありがとうございます！素敵な顕嵐くんを書けるように日々頑張っています♪これからも更新楽しみにして頂けると嬉しいです。 (2016年12月5日 19時) (レス) id: 567e892c5d (このIDを非表示/違反報告)
ちゃん(プロフ) - まきさん» ありがとうございます！感情移入して頂きながら読んでもらえると本当に嬉しいです。これからもよろしくお願いします♪ (2016年12月5日 19時) (レス) id: 567e892c5d (このIDを非表示/違反報告)
ちゃん(プロフ) - くうさん» ありがとうございます！ただいま更新していないものは、少しスランプでして…でもお話を溜めてあり、完結させるのでもう少しお待ち下さい。更新された際はまたお読み頂けると嬉しいです！ (2016年12月5日 19時) (レス) id: 567e892c5d (このIDを非表示/違反報告)
ちゃん(プロフ) - 神宮寺李奈さん» ありがとうございます！楽しみにしていて下さいね♪ (2016年12月5日 19時) (レス) id: 567e892c5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃん
| 作成日時：2016年10月28日 21時
