お水 ページ49
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紫「んー?俺やったら水飲みたくなるんかなぁ、
みたいな?」
ほれほれ、って私に水を差し出す。
いや、これじゃ意味ない。
自分落ち着けって、その為にここへ来たのに。
落ち着けない原因がここにいるんじゃ、
なにも意味ない!
とりあえずありがたくお水を受け取って飲み干すと、
紫「そんな喉乾いてたん?」
と、笑われた。
「後つけて来たの?」
紫「んな、ストーカーみたいな言い方せんで」
「……」
紫「心配やったから、」
「……ありがと」
私がお酒に溺れてるなら、心配してくれるの?
今まで、こんなことは多々あったし
心配してくれるのはいつも優太だったんだよ?
なのに、この一度の心配だけでも
心臓がきゅってなって…
紫「元気そうで良かった…」
元気そうに見せてるだけなんだけど、
なんてことは言えない。
「そっちこそ、元気そうで安心した」
紫「ん?あ…まあね…」
今が話どきで、チャンスなのに
言葉をなかなか発せない。
紫「…あれ?岸くんの声やんな?」
耳をすませば廊下からか…
どこ行ったー?って、優太の声がする。
タイミング…良いんだか良くないんだか。
「行こっか!」
きっとチャンスはまた来るはずだ。
今じゃなくてもきっと…
また話せる機会があるはずだから。
紫「もう大丈夫なん?」
「大丈夫!主役も会場いなかったら
怪しまれちゃうよ?」
戻ろう?と声をかけて扉へ向かう。
紫「A」
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ちゃん(プロフ) - あいあいさん» コメントありがとうございます!頑張りますので今後も宜しくお願い致します☆ (2016年10月28日 23時) (レス) id: 567e892c5d (このIDを非表示/違反報告)
名無し49053号(プロフ) - http://uranai.nosv.org/u.php/novel/rinnnnn13/この更新も待ってます! (2016年10月27日 20時) (レス) id: bb5c61a8e0 (このIDを非表示/違反報告)
美愛凛 - 一気に読んじゃいました 面白かったです☆彡 (2016年10月26日 16時) (レス) id: c3ec3f50ad (このIDを非表示/違反報告)
あいあい(プロフ) - 更新分、読みました!!ベットの上で足をバタバタさせながら読みました!!紫耀との今後が気になりすぎます!頑張ってください!応援しまくります! (2016年10月21日 19時) (レス) id: f8899c2219 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちゃん | 作成日時:2016年10月11日 0時