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二人の存在 ページ35

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神「受付のおふたりさーーん!」









休憩の時間にしては早くて、
やけに暇そうな神宮寺くんが
こちらへ小走りで向かってきた。









み「…仕事しろよ」

神「バカ!してるし。
今日企画部にみえるお客さんリスト持ってきたんだっつーの」

み「遅いし、寧ろ他のリスト出てますからね?」

神「なんか光代、今日やけに機嫌悪くない?」





こそこそっと私に耳打ちする神宮寺くん。





「婚活イベント乗り込んだら失敗したって」

み「ちょ、言わないでよもー!」

神「だーから言ったんじゃん。
婚活なんてまだ早いって」

み「うっさいのび太」

神「せっかく今日コンパあるのになー?
……はーい、行く人!?」









スーーッと、伸びた腕はみっちゃんで。








神「え?Aちゃんは!?」

「だから私はそういうのもう良いかなーって。
それに今日、美容院行くからさ」

み「髪切るの?」

「ううん、染めるだけ」

神「やっぱり最近Aちゃんおかしくない?
彼氏できたの?」









二人と仲良くなったのも、会社の飲み会で。
今まで大人しかった私が
荒れ出した頃な訳で。



二人は、"そういう" 私しか知らないのだ。



だから急にそのような飲み会に参加しないのが
不思議でしょうがないと思うし。

紫耀のことを何も知らないから
その質問に対して、
首を縦にも横にも振れない。







紫耀のこと、話したくないわけじゃない。
寧ろ会社に心許せる人は二人しかいないのだから。

ただしっかり決着つけてから
二人には話そうと思っているんだ。









み「あんたねえ…
自分がチャラついてるからって、
こっちを巻き込まないでよね」

神「え?だって俺ら同じ部類じゃん!」

み「ちょっと!一緒にしないでよ!
私たち純粋な乙女で

神「はあ!?」









ああ…また始まってしまった…。
って、今は仮にも仕事中なんですが…









「おいこら神宮寺!
企画書提出しないで何やってんだ!?」

神「うわ、やっべ」









結局上司に怒られて消えていった神宮寺くん。









…二人にもいつか、
紫耀のこと話せると良いな。









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ちゃん(プロフ) - あいあいさん» コメントありがとうございます!頑張りますので今後も宜しくお願い致します☆ (2016年10月28日 23時) (レス) id: 567e892c5d (このIDを非表示/違反報告)
名無し49053号(プロフ) - http://uranai.nosv.org/u.php/novel/rinnnnn13/この更新も待ってます! (2016年10月27日 20時) (レス) id: bb5c61a8e0 (このIDを非表示/違反報告)
美愛凛 - 一気に読んじゃいました 面白かったです☆彡 (2016年10月26日 16時) (レス) id: c3ec3f50ad (このIDを非表示/違反報告)
あいあい(プロフ) - 更新分、読みました!!ベットの上で足をバタバタさせながら読みました!!紫耀との今後が気になりすぎます!頑張ってください!応援しまくります! (2016年10月21日 19時) (レス) id: f8899c2219 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちゃん | 作成日時:2016年10月11日 0時

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