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診察の前に私の喉が掠れていたのを気遣ってくれたのか、ぺ神が水を飲ませてくれて、それからゆっくり診てくれた。
ぺ神は順調だと言うようにこちらに向かって笑って頷く。
pe「…うん、だいぶ傷も塞がって来てるし順調だね。これならもう少し回復すれば歩き回れるようになると思うよ」
『ありがと…』
pe「喉掠れてるね。のど飴…ちょうど今切らしてるな。…あ、そうだ」
何かを思いついたようにぺ神はインカムに手をやって誰かと喋っているようだ。
その通信が終わった頃に、医務室のドアががちゃりと開いて誰かが入ってきたのがわかる。
やがてこちらに近付いてきた人物の姿が見えると、それはロボロだった。
rb「ぺ神、言われたやつ持ってきたけど喉痛いんか？Aは大丈夫なんか？」
pe「Aちゃんは順調に回復してるよ。それでAちゃんが喋れるようになったんだけど、久々なせいか喉が少し掠れてるみたいだったからね。今ちょっとのど飴切らしちゃってたんだ。ロボロなら持ってると思ってたよ」
rb「そっか…良かった！まぁ目の付け所は流石やな！監視で何かあったら一番に連絡入れなあかんから、喉には常に気を使ってのど飴は常備しとるからな。A、何味がええ？イチゴとかオレンジとか色々あるで！」
ロボロが手の平に色々な色の飴を乗せて見せてくれる。
甘い方にしたい気分だったので赤を指さすとそれの包装を解いて差し出してくれた。
それを受け取り、口に含めば久々に感じる甘い味が口の中に広がる。
のど飴のおかげか少し喉が楽になった気がする。
これならもう普通に喋れるかな。
『ありがとう、ロボロ』
声を出してお礼を言えば、いつもの調子で声が出せた。
それを聞いて二人はホッとした表情になる。
rb「気にせんでええで！早よ治るとええな」
『うん。もう少しで動けるようにはなるって』
rb「そか！良かったやん！たぶんまたトントンとか話聞きに来ると思うし、それまでゆっくり休んどいたほうがええんちゃう？」
pe「そうだね。飴舐め終わったら少し寝るといいと思うよ」
『うん、そうする。ありがとう』
ひらひらと手を振りながらロボロは退出し、ぺ神は他にも色々対応しながらこちらを気遣ってくれた。
飴を舐め終わった頃には声を出せた安心からか、ゆっくり瞼が落ちてくる。
起きたら色々報告もしなきゃいけないし、ぺ神の薬の解析結果も聞きたい。
そんな事を思いながら、私の意識はゆっくりと眠りに落ちて行った。
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淋(プロフ) - ちょこぱいさん» 気に入っていただけたようで嬉しいです！！ありがとうございます、無理のないように頑張って更新します！ (2020年12月14日 22時) (
レス) id: 7bc11c6066 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこぱい - めっちゃくちゃ面白いですね！続きが気になります.......！無理しないで頑張ってください！ (2020年12月1日 16時) (レス) id: 96347ca1af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：淋 | 作成日時：2020年11月13日 20時
