▽ (前作の続き) ページ3
少しして、どうするか決めた私はぺ神にまた手を借りた。
pe「んーと…『ちょっと二人で話したい事があるから席を外してほしい』…？え、何やらせる気なのAちゃん？」
変な勘繰りをしたらしいぺ神に呆れた視線を送りながら変な事考えてるわけないじゃないかと訴える。
…まぁたぶん冗談なんだろうけど。
実際おどけた感じにくすくす笑ってるし。
pe「ふふ、冗談冗談。そんな怖い顔しないでよ。…わかった。でも体調がおかしいと感じたらすぐ僕を呼ぶんだよ？」
了承の意を込めて頷けば、シッマとショッピくんを伴って三人は医務室を後にした。
…本来のこの部屋の主は大丈夫なのかなと思いつつ、大先生に視線を移す。
大先生も私の意図が分からない為か不安そうな複雑な表情をしていた。
軽く手招きすれば、首を傾げて近寄ってくる。
ut「えっと…。話って何やの？Aちゃん」
ぺ神にしたように手を差し出せば察してくれたようで手の平を向けて近付けてくれる。
そこにゆっくりと文字を書いた。
『大先生の事が聞きたい。もちろん話せる範囲で構わないから』
ut「…え？僕の、事？」
そんな事を言われるとは思っていなかったのか、戸惑う大先生。
前に色々話したいって言ったの忘れちゃったのかな…。
彼の問いにコクリと頷いてまた書き始める。
『前にもっと話したいって話をしたでしょ？たぶん暫くは動けないから、聞きたいと思って。…まぁ私は話せないからまた今度ね？』
ut「…それで、ええの？もっとこう…もう近づくなとか言われるんかと思っとった…」
…とことん臆病な人だ。
別に怒ってないって言ったのになぁ。
呆れたように軽くため息を吐いて、彼の目をしっかり見て笑って見せた。
そんな事思ってないって伝わればいいけど。
ut「Aちゃん…。ほんまキミって子は…」
まだぎこちなくはあったけど、漸くいつも通りに笑ってくれた。
あ、あとこれも言っとかないと。
ut「ん、何々…？え、『今日は早く寝ろ』？…ｱｯﾊｲ…」
雰囲気もいつも通りのようになってくれたみたいだ。
それから暫く、大先生は色んな事を話してくれた。
まぁ私が早々に疲れのせいか眠くなってしまったのでまた今度とお開きにはなったが。
話を聞いている間、ぺ神が気を利かせてくれたのか誰も来ることはなかった。
目が覚めたのは夜になった辺りで、ずっと付いててくれたらしく大先生がぺ神を呼んでくれた。
晩御飯はまだ点滴の為、それが終わった後ある人物が訪ねてきた―。
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淋(プロフ) - ちょこぱいさん» 気に入っていただけたようで嬉しいです！！ありがとうございます、無理のないように頑張って更新します！ (2020年12月14日 22時) (
レス) id: 7bc11c6066 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこぱい - めっちゃくちゃ面白いですね！続きが気になります.......！無理しないで頑張ってください！ (2020年12月1日 16時) (レス) id: 96347ca1af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：淋 | 作成日時：2020年11月13日 20時
