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いきなりインカムで喫煙室に来てほしいとシャオちゃんに呼ばれて行ってみると、そこにはシャオちゃんと大先生がいた。
大先生もいる事は聞いていなかったので私は思わず目を見開くが、大先生には目を逸らされてしまった。
もうああやって気軽に話せるようにはならないのかな…。
そんな事を思っていると。
sha「ほい、A」
『ん？…ん？？』
スッとシャオちゃんに渡されたのは何故か結構な分厚さの本。
意味がわからなくてつい二回聞いてしまった。
何で本…？
sha「これだけ分厚いと、当たったら痛いやんな？」
『まぁそりゃ痛いだろうけど…』
sha「もー、コイツうじうじしとってうざいねん。やからこれで一発ガツンと気合入れたって」
『はい？』
ut「ちょ、シャオちゃん！？」
狼狽える大先生と困惑する私を尻目にシャオちゃんはジト目で大先生を軽く睨む。
sha「ちょっとここ空気悪くて悪いんやけど、こんなうじうじしとる大先生見てんのもきしょいからはよ仲直りしてや。俺扉のとこで誰も来んように見張っとくから」
『え、ちょ！？』
シャオちゃんは言うだけ言ってさっさと喫煙室から出て行ってしまった。
残されたのは私たち二人だけ。
…どーしろと？
ut「…」
『…』
困惑してチラリと大先生を見ても、相変わらず視線は逸らされたまま気まずい時間が流れる。
…いたたまれなくなってどうしたらいいかを考えてチラリと手元を見ると、先ほどシャオちゃんに渡された分厚い本が目に入った。
…うん。
私はツカツカと座っている大先生の目の前まで歩み寄る。
それでも大先生は苦い顔で顔を逸らしたまま。
…そんな彼の頭に思いっきり本を振りかぶって当てた。
もちろん角じゃなく面の方で。
バン！といい音が鳴り、大先生は目を白黒させながら頭を押さえる。
結構いい感じに当たったらしい。
ut「いったぁ！？ちょ、なに…！」
咄嗟に思わず大先生がこちらを見上げて漸く目が合う。
…今、私はどんな顔をしているだろう？
ut「…」
思わずまた視線を逸らそうとする大先生と、しゃがんで目線を合わせる。
『…痛かった？』
ut「まぁ、ちょっと…」
『じゃあおあいこだね』
ut「へ？」
『ねえ大先生。軍にいる以上怪我することも覚悟してるし、そもそもここって内ゲバなんて何時もの事だよ。だから…これでおあいこ』
そう言うと彼はパチパチと瞬きをした後深くため息を吐く。
何かを振り払うようにガシガシと頭を掻いて、また大きくため息を吐いてこちらを見た。
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淋(プロフ) - ちょこぱいさん» 気に入っていただけたようで嬉しいです！！ありがとうございます、無理のないように頑張って更新します！ (2020年12月14日 22時) (
レス) id: 7bc11c6066 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこぱい - めっちゃくちゃ面白いですね！続きが気になります.......！無理しないで頑張ってください！ (2020年12月1日 16時) (レス) id: 96347ca1af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：淋 | 作成日時：2020年11月13日 20時
