▽ gr side ページ41
gr side
まだ納得していない顔の大先生にAを任せて俺は保健室を出た。
…と、扉の横に凭れ掛かっている人物に声を掛ける。
gr「…盗み聞きとは感心しないぞ？ぺ神」
pe「入りにくい雰囲気だっただけだよー。…ねえ、グルッペン。キミにはどこまで見えてるんだい？」
gr「…俺は別に預言者でも何でもないぞ。…ただ、そうだな。状況判断と先読みが上手いとはよく言われるな」
pe「ちょっとの範疇超えてる気がするんだけどなぁ。…けど寝惚けてるAちゃんにキーワード言わせるとかちょっと卑怯臭くない？」
gr「……どこから聞いていたんだ。…仕方ないだろう？こんな戦争のない国であれを言われる可能性があると思うのか？」
俺がため息を吐きつつそう言うと、ぺ神はやれやれと言ったように両手を軽く挙げた。
pe「まぁ確かにないけどさぁ。…確か海に言った後で手帳読んだんだっけ。ならその時からわかってたんでしょ？その時に頼めばよかったのに」
gr「…あんなこっ恥ずかしいセリフ頼めるわけないだろ。俺がどれだけタイミング計ってたと思ってるんだ」
pe「ふっふ〜ん？それでこんなに時間かかったんだ？」
面布の向こうからでもわかる、ニヤニヤしてやがる…。
まぁどう言わせようか迷っていたのは事実だが…何か腹立つな。
正直印象に残っている言葉にあれが書いてあった時は軽く絶望感を覚えたんだぞ。
gr「あまり揶揄わないでくれ…」
pe「ごめんごめん。ただ…ちょっとタイミングが宜しくなかったかもしれないな…」
gr「？ どういう事だ？」
pe「もし他にも今日誰かキーワード言われて記憶が戻ったら…Aちゃんの体調に影響がでるかもしれない」
gr「！」
pe「前に僕と兄さんの記憶が同じ日に戻った事があったんだけど、その時…夏だった事もあったのか、Aちゃんが体調崩してたそうなんだよ」
gr「そうだったのか…。早まったか…？」
pe「念の為に今日僕がAちゃんの家に付き添うよ。明日ちょっとどうなるかわからないかな…。まぁグルッペンだけって可能性もあるんだし、とりあえず様子見だね」
gr「すまん…。頼む」
pe「大体お昼頃には体調もだいぶ回復したらしいから、そんなに長引かないとは思うけどね」
gr「そうか…」
そう言われて少し安堵する。
そんな負担があるとは知らなかった。
Aの体調に問題がないといいんだが…。
ダンスの疲労が残るだろう事に不安を感じつつ、俺はその場を後にした。
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淋(プロフ) - 宙さん» コメントありがとうございます！神作と言っていただけて嬉しいです…！(/ω＼) (2020年10月10日 19時) (
レス) id: 7bc11c6066 (このIDを非表示/違反報告)
宙(プロフ) - 神作(合掌) (2020年10月10日 19時) (レス) id: a1083db659 (このIDを非表示/違反報告)
淋(プロフ) - 鈴さん» コメントと応援のお言葉ありがとうございます！飽きずに読んでくださって嬉しい限りです(/ω＼)最後まで頑張って走り切りたいと思います！ (2020年8月22日 11時) (レス) id: 7bc11c6066 (このIDを非表示/違反報告)
淋(プロフ) - 零~REI~さん» 嬉しいお言葉とお気遣いくださりありがとうございます！ファン…！凄く嬉しいです！(/ω＼)無事に解決いたしました！また頑張って更新していきますのでまたよろしくお願い致します！ (2020年8月22日 11時) (レス) id: 7bc11c6066 (このIDを非表示/違反報告)
鈴 - コメント失礼します。この作品、飽きずにずっと読んでます。淋さん、無理せず頑張って下さい！応援しています。 (2020年8月21日 22時) (レス) id: a6f1602c22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：淋 | 作成日時：2020年7月21日 17時
