▽ ut side ページ40
ut side
Aちゃんを保健室に送って眠ってしまった彼女の様子を見ていたらグルちゃんが来て少し席を外してほしいと言われたんで、まだ生徒会室に残って着替えをしているであろう他のメンバーの所へ行って事情を説明してきた。
ついでに自分も着替えて、別室にあったAちゃんの荷物を持って保健室へと戻るとまだグルちゃんがいた。
眠っているAちゃんの頭を撫でるその顔はとても穏やかで、いつもの好戦的な部分など微塵も感じられない。
ut「グルちゃん、戻ったで。用件終わったん？」
gr「ああ。悪かったな大先生。ぺ神は…校舎を見回ってくると言ってたからまだか」
ut「まぁもうちょっとかかるんやない？用って何やったの？」
gr「ふっ…さすがにそれは内緒だ。まあおかしな事ではないから気にするな」
ut「ふーん…」
僕が少し訝しげな視線を送ると、何かを思い直したようにグルちゃんはふるふると首を振った。
gr「…いや、まぁお前ならいいか。…記憶が戻る条件は前世で心に残っているような言葉がキーワードとなりそれを言われた時、だったな？」
ut「まぁ、そうやけど…」
gr「そしてそれを言われた時、懐かしさを感じるんだったな」
ut「僕はわからんけど、皆そうやったらしいからね」
gr「そうか。…なら多分、俺の記憶は今夜戻る」
ut「…は？」
突然の宣言に一瞬頭がついていかない。
グルちゃんは更に続ける。
gr「Aに言ってもらったからな。その時に懐かしさも感じた。多分間違いないだろう」
ut「えっ…ちょ、どう言う事？言ってもらったって…。キーワード、わかってたん…？」
gr「ああ。それも手帳に書いてあった。もし何かの条件で記憶が戻るような事があるなら、と必要な事は全部な。その中にあった」
ut「…何それ…。当時のグルちゃんどんだけ予想しとったん…」
gr「…まぁ考えられることは全て潰したかったんだろう。それだけ思い入れがあったんだよ、お前たちには」
ut「…。やっぱ敵わなすぎやわ…。で、何がキーワードやったん？」
gr「流石にそれは言えんな。ただ…この現代だと言われないだろうというものではあった」
ut「それめっちゃ気になるやつやん…教えてえや〜」
gr「絶対嫌だ」
ut「ちぇー。ま、無理やとは思っとったしええわ」
gr「(…さすがにお前に言ったら絶対怒るだろ？[戦争の事考えてる俺の姿に目を奪われる]なんて言葉は。Aは尊敬の意味で言ったようだが、流石に現代で言われる可能性はないからな…)」
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淋(プロフ) - 宙さん» コメントありがとうございます！神作と言っていただけて嬉しいです…！(/ω＼) (2020年10月10日 19時) (
レス) id: 7bc11c6066 (このIDを非表示/違反報告)
宙(プロフ) - 神作(合掌) (2020年10月10日 19時) (レス) id: a1083db659 (このIDを非表示/違反報告)
淋(プロフ) - 鈴さん» コメントと応援のお言葉ありがとうございます！飽きずに読んでくださって嬉しい限りです(/ω＼)最後まで頑張って走り切りたいと思います！ (2020年8月22日 11時) (レス) id: 7bc11c6066 (このIDを非表示/違反報告)
淋(プロフ) - 零~REI~さん» 嬉しいお言葉とお気遣いくださりありがとうございます！ファン…！凄く嬉しいです！(/ω＼)無事に解決いたしました！また頑張って更新していきますのでまたよろしくお願い致します！ (2020年8月22日 11時) (レス) id: 7bc11c6066 (このIDを非表示/違反報告)
鈴 - コメント失礼します。この作品、飽きずにずっと読んでます。淋さん、無理せず頑張って下さい！応援しています。 (2020年8月21日 22時) (レス) id: a6f1602c22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：淋 | 作成日時：2020年7月21日 17時
