▽ sha side ページ30
sha side
sha「ちゃうよな？やって普段のお前やったらあんなに気にせえへんし、心配もせんし。そんだけ大事で、好きなんやろ？」
ut「それは…」
sha「やったらそれでええやん。前に何があったかとかじゃなく、今好きなんやからそれ伝えた方がええで。何かあって後悔するよりマシやろ。まぁ何か起こさせる気なんてないけど」
…何か変や。
頭ン中ぐちゃぐちゃしとる。
いつだかわからん現実味のない話と今の話がごっちゃになっとる。
でもこれは今伝えた方がいい…そんな気がするから。
sha「なあ。アイツ見とるときのお前がどんな顔しとるか知っとるか？」
ut「え。顔…？」
sha「そ。めっちゃ優しい顔してんで気持ち悪い。あんなん見た事無いわ」
ut「そう、なん…？」
sha「そーなん。…それにきっとアイツもその方が嬉しいと思うで」
ut「……そう、なんかな」
sha「そりゃ気持ち隠されるより話してもらった方が嬉しいに決まってるやん。言葉ってほんとに大事やで。言わずに伝わるやろなんてそんな事ないし、言わない方がアイツの為なんてそんなん決めつけや」
ut「！」
sha「そりゃ時と場合にもよるけど…俺は伝えた方がいいと思う」
ut「……そーか」
そう言って少し笑う大先生は少しだけ吹っ切れたような顔をしていた。
漸く顔を上げて俺と目線を合わせる。
ut「ありがとシャオちゃん。すぐは…無理やけど、近いうちに伝えてみようと思うわ」
sha「おう。アイツが生徒会入るのもええんか？」
ut「さっきまでは心配やったけど…あの子が決める事やもんね。それにグルちゃんが言ってたことも確かにそうやし。…今度は、あんな風にならんように俺が絶対守ったらええんや」
その言葉に少し寒気を覚えてしまう。
此奴…。
sha「言っとくけど、守るんはいいけどそれお前自身も守らんとダメやぞ。お前が傷ついたらあの子が傷つくんやからな？」
俺の言葉にハッとした大先生の僅かに陰った眼がいつもの状態に戻る。
…ちょっとヤバかったやろ此奴。
ut「そっか、そやね。ごめん」
sha「ったく…。らしくない事した気がするわー、後で奢りな！」
ut「ええ！？」
sha「とりあえず戻るか。あっちも戻ってるかもしんねーし」
ut「せやな」
俺らが生徒会室に戻ってすぐに真白たちも戻ってきて話が再開された。
でもあの感じ、何やったんやろ…。
‐〇‐〇‐〇‐〇‐
椿さんリクエスト不人気さん視点でした！
こんな感じで宜しかったでしょうか…？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 328人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
淋(プロフ) - ブバルディアさん» 確認くださってありがとうございます。もしまたおかしな表現等ありましたら遠慮なく仰ってください。読んでくださってありがとうございますo(^-^)o (2020年7月15日 18時) (
レス) id: 581caf22ad (このIDを非表示/違反報告)
ブバルディア(プロフ) - はい。私から見て特に違和感はありませんでした。 (2020年7月15日 18時) (レス) id: 4a01cc1ec4 (このIDを非表示/違反報告)
淋(プロフ) - ブバルディアさん» 初めまして！ご指摘のコメありがとうございます！いえいえ、こうやって間違っている箇所をちゃんと指摘していただけるのはとてもありがたいので助かりました！ご指摘いただいた箇所は修正させていただきました。これで大丈夫でしょうか…？ (2020年7月15日 17時) (レス) id: 581caf22ad (このIDを非表示/違反報告)
ブバルディア(プロフ) - 初コメから指摘ですみません。ネタバレになるようであれば、消していただいて構いません。更新頑張ってください。 (2020年7月14日 22時) (レス) id: 4a01cc1ec4 (このIDを非表示/違反報告)
ブバルディア(プロフ) - 初コメ失礼します。欠けた記憶のut先生sideに『色めき立つ』という表現がありますが、それは好意的な盛り上がり、みたいな意味だったと思います。見た感じ好意的とは違うようなので、『騒めく』とか『厳しい顔つきになっていく』みたいな表現が合っていると思います。 (2020年7月14日 22時) (レス) id: 4a01cc1ec4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：淋 | 作成日時：2020年6月22日 18時
