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kn side
夜―。
夢を見た。
どこか見た事のある風景。
そこで俺は城の中で誰かと話している。
あれは―。
(kn「ここは殆どが男やろ?女なんてメイドさんくらいや。やのにいきなり軍に…しかも幹部に女が入ってきて、受け入れられんかったのもあるんかもしれん。何も考えとらんくて傷つけてもうて…すまんな」)
(『もういいんですよ。それに…そうやってちゃんと自分の考えを自分で変えられるのって凄いと思います。貴方はそんな苦手な相手ともちゃんと向き合える人なんだなって思いました』)
(kn「全然凄くなんかないで。あんだけ堂々としとるアンタの方が…。いや、名前で呼んでもええか?」)
(『もちろん!』)
…そうや、あん時もそうやったな。
俺また同じ事やって…成長せんなぁ…。
kn「…ん…」
意識が浮上する。
あれは―。
kn「!?なんや…!?い…った…!」
突如襲ってくる頭痛。
それと同時に流れ込んでくる記憶。
ああ…これは前世の記憶か。
もしまた会えたら…今度は目を離さんようにしんと、なんて思っとったのに覚えとらんとか…。
でもまだ、間に合うよな。
今度こそ後悔しないように、俺が守ったらんと―。
―――――――
ut side
昨日の事はLINEでAちゃんから聞いた。
ちゃんとシッマも受け入れようとしてくれてるみたいで安心した。
アイツは女嫌いやけど自分の間違いはちゃんと受け入れられるやつやからな。
学校に登校してみれば、教室前にシッマの姿。
何か様子が違うような…?
kn「ちょっとええか?」
『シッマ?どうしたの?』
kn「昼っていつも屋上で食べとるん?」
『まぁ…用事がない時はそうだね』
kn「…」
ut「シッマ?」
何だか思いつめたような表情。
何かを迷っているようだ。
ひょっとして…。
kn「俺も行ってええか?…話したい事、あるねん」
『う、うん。わかった…』
Aちゃんもシッマの様子に気付いたのか戸惑っているようだ。
Aちゃんが了承するとシッマは自分のクラスへと戻って行った。
…これはエミさんもいた方がええかな。
LINEでゾムがおらんか確認してくれるように頼んでおく。
エミさんは三年で、そっちのが屋上に近いからいつも先に来ているのだ。
シッマ、お前も―。
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狐闇時 (こやみとき) ゾムさんすこ 歌い手目指してます! - まだ全部は読めてないのですが、むっちゃ面白いです!! ちょくちょくコメントかきにきていいですか。。。! 名前のところは狐闇時だけです!! (7月29日 21時) (レス) @page11 id: 558a88220b (このIDを非表示/違反報告)
淋(プロフ) - ゆきなさん» コメントありがとうございます!knさんは漸く思い出しました…先は長いですw (2020年5月17日 23時) (レス) id: 581caf22ad (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - 思い出してほしいですなぁ (2020年5月16日 16時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
淋(プロフ) - わぐさん» コメントありがとうございます!読んでいただけて嬉しいです!今は外出できないからこそこういう楽しみがあるのって大事ですよね…!お気遣いありがとうございます^^ (2020年5月16日 9時) (レス) id: 581caf22ad (このIDを非表示/違反報告)
淋(プロフ) - 紫【ゆかり】さん» 優しさ、大事っスな! (2020年5月16日 9時) (レス) id: 581caf22ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:淋 | 作成日時:2020年5月5日 20時