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ut side
昼休みにいきなり名指しで生徒会室への呼び出し。
心当たりがないまま生徒会室へと向かう。
おっかしいなぁ…最近は書類もちゃんと出してる方なんやけど。
考えられるとしたら…体力測定と中間テスト、か?
いや、それだけでわざわざ呼び出したりはしないはず…。
結局考えがまとまらないまま生徒会室の前に着き、ドアを開けた。
ut「失礼します〜」
gr「おん。すまんな呼び出して」
中にいたのはグルちゃんとマンちゃんとげどちゃん…だけ?
トンちがいないのは珍しいな…。
しかもマンちゃんがいるとなると下手に嘘が吐けない。
こういう時のマンちゃんの嘘を見抜く力は、さすが前世で外交官を任されるだけのものがあるからだ。
…さて、どんな用なんか。
とりあえずいつもの態度を崩さずに問いかけた。
ut「ええよ。それで何の用なん?わざわざ僕だけ呼び出すなんて珍しいやない?」
gr「うむ。ちょっと聞きたい事があってな」
ut「聞きたい事?」
gr「……真白Aについて」
ut「!?」
Aちゃんについて…?
そんなん本人に聞いた方が早いんちゃうか?
何か嫌な予感するな…。
やっぱり中間テストで順位が張り出された時にマンちゃんと接触したのが仇になったか…?
gr「そう構えるな。別に大したことを聞きたいわけじゃない。ただどんな人物なのかと思ってな。転校早々中間テスト一位、しかも他の女生徒たちとは違ってこちらにそういう目を向けたりもしないとなれば気になるのは当然だろう?しかも最近よく一緒に帰っているそうじゃないか。お前の彼女か?」
…なるほど。
とりあえず急に突出してきた上に他の女子みたく騒いだりもしないから軽い興味で本人抜きで仲の良い僕に聞いてきた感じか。
まぁ探りを入れてるんやろうけど…。
ut「彼女やあらへんよ」
ht「そうなの?でも大ちゃんが彼女じゃない子とそんなに一緒にいるなんて珍しくない?」
ut「僕どんな目で見られてんねん!?…彼女やない。それはホンマや。…でも」
os「でも?」
ut「…僕にとってすごく大事な子やねん」
os「……」
gr「…ほう。他の女生徒のようにお前に取り入ろうとしている訳ではないと?」
ut「そんな子ちゃうよ。あの子は…生徒会の誰にも媚びたりせえへん、絶対に」
gr「…………ふむ」
ut「聞きたいんはそれだけなんか?そんじゃ僕は―」
そう言って踵を返そうとするがグルちゃんの声に止められた。
gr「いや、もう一つ質問だ」
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狐闇時 (こやみとき) ゾムさんすこ 歌い手目指してます! - まだ全部は読めてないのですが、むっちゃ面白いです!! ちょくちょくコメントかきにきていいですか。。。! 名前のところは狐闇時だけです!! (7月29日 21時) (レス) @page11 id: 558a88220b (このIDを非表示/違反報告)
淋(プロフ) - ゆきなさん» コメントありがとうございます!knさんは漸く思い出しました…先は長いですw (2020年5月17日 23時) (レス) id: 581caf22ad (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - 思い出してほしいですなぁ (2020年5月16日 16時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
淋(プロフ) - わぐさん» コメントありがとうございます!読んでいただけて嬉しいです!今は外出できないからこそこういう楽しみがあるのって大事ですよね…!お気遣いありがとうございます^^ (2020年5月16日 9時) (レス) id: 581caf22ad (このIDを非表示/違反報告)
淋(プロフ) - 紫【ゆかり】さん» 優しさ、大事っスな! (2020年5月16日 9時) (レス) id: 581caf22ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:淋 | 作成日時:2020年5月5日 20時