呼び出し ページ29
翌日の昼休み―。
また三人で屋上でお昼ご飯を食べようと大先生と教室を出ようとしたところで放送が入った。
[生徒会役員の大先生、生徒会役員の大先生。至急生徒会室までお願いします。繰り返します―]
ut「え、僕！？」
『大先生何かやったの？』
ut「い、やあ…？今回は書類だってまだそんな溜めてないし…。ええ…何やろ…？」
『[まだ]？』
ut「い、いやちゃうんすよぉ！…でもホンマに何やろ。しかも僕だけ名指しって」
『とりあえず行った方がいいんじゃない？』
ut「…そやなぁ。ほんじゃちょっと行って来るわ。お昼間に合わんかったらごめんな」
『まぁそれはしょうがないよ。行ってらっしゃい』
そうして大先生は首を捻りながら生徒会室へ、私は屋上へと向かった。
屋上にはすでにエミさんがいて、やはりゾムがいないか確認してくれていたようだ。
『待たせてごめんねエミさん』
em「いえいえ。…ところで大先生はどうかしたんですか？何か呼び出しされてましたけど…」
『え、エミさんも知らないの？』
私が驚いてそう聞くと、彼は首を横に振った。
em「いや、全く。…珍しいですね、いつもなら大体全員呼ばれるんですが」
いつもは大体全員…。
そうだよな、個人的な用があるのなら直接来るはず。
トントンやグルッペンなら特に直に話を聞きに来るはずだ。
それをわざわざ呼び出したって事は…。
『他の人には聞かれたくない話…？』
em「…かもしれませんね。まぁ大先生ならいつもの事かって誰もわざわざ覗きに来ようとは思わないでしょうし」
『あー…』
容易に想像できてしまうところが何だか複雑だ。
em「とりあえず、大先生が戻ってきたら話を聞いてみましょうか。あ…そう言えば、Aさんの記憶は毎日夢に見るのかもって話を前してましたよね。最近はどうですか？」
思い出したように急に話を替えてくるエミさん。
そう言えばそんな事言ってたっけ。
『実はあれ以来全く前世の夢見ないんだよね。毎日ってわけじゃなく、これも何か切っ掛けがあるのかも』
em「ふむ…。とりあえず切っ掛けが必要かもという事には少し安心しました。毎日前世の事を夢に見るのも…苦しいでしょうから」
心配してくれたんだ。
やっぱりエミさんはこういう時紳士だよなぁ。
『心配してくれてありがとう、エミさん』
私がそうお礼を言えば、エミさんは何故か顔を赤くして目を逸らしてしまった。
そして私たちは昼食を食べ始めたが、終わるまで大先生は屋上には来なかった。
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狐闇時 (こやみとき) ゾムさんすこ 歌い手目指してます！ - まだ全部は読めてないのですが、むっちゃ面白いです！！ ちょくちょくコメントかきにきていいですか。。。！ 名前のところは狐闇時だけです！！ (7月29日 21時) (
レス) @page11 id: 558a88220b (このIDを非表示/違反報告)
淋(プロフ) - ゆきなさん» コメントありがとうございます！knさんは漸く思い出しました…先は長いですｗ (2020年5月17日 23時) (レス) id: 581caf22ad (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - 思い出してほしいですなぁ (2020年5月16日 16時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
淋(プロフ) - わぐさん» コメントありがとうございます！読んでいただけて嬉しいです！今は外出できないからこそこういう楽しみがあるのって大事ですよね…！お気遣いありがとうございます＾＾ (2020年5月16日 9時) (レス) id: 581caf22ad (このIDを非表示/違反報告)
淋(プロフ) - 紫【ゆかり】さん» 優しさ、大事っスな！ (2020年5月16日 9時) (レス) id: 581caf22ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：淋 | 作成日時：2020年5月5日 20時
