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そう言えば会ってからずっとエミさんと視線が合わない。
目を見られるのが嫌で視線を合わせられないのかな。

em「…すみません、こんな話をしてしまって。気分を害するような事を言ってすみません」

『そんな事ないですよ』

em「…え?」

『私は好きですよ、エーミールさんの瞳』

em「え…」

『気味悪いなんて事絶対ありません。貴方の瞳はとても綺麗ですよ』

そう言うと、初めてエミさんは私と視線を合わせてくれた。
驚きに見開いていつもより大きく見えるその瞳は私にはとても綺麗に見えた。
だからそれをそのまま言っただけなんだけれど伝わっただろうか。
意味が飲み込めたのか、顔が段々赤くなってまた俯いてしまう。

em「えっと…は、初めて、です。そんな風に言ってくださる方は…。あ、ありがとうございます」

『いえいえ!あ、それじゃ少し待っていていただいてもいいですか?借りたい本があるか見てきますので』

em「あ!そ、そうですね。わかりました。ゆっくり見ていらしてください」

そうして何冊かピックアップして、エミさんに手続き(借りるためのカードを作ってもらったり)してもらっている時に図書室の扉がガラリと開いた。

ut「あ、いたいた!Aちゃん遅くなってごめんな〜。思ったより長引いてしもて…。お、エミさんやん。やっぱりここやったか」

em「大先生?真白さんとお知り合いなんですか?」

ut「そそ。僕ら同じクラスやねん。一緒に帰る約束しとったんよ」

em「それって…お二人はお付き合いを?」

ut「いや、付き合ってはないねん。でも…そやね、大事な子なんは間違いないな」

em「大先生が付き合っていないのにそこまで言うなんて珍しいですね。あ、真白さん。これ貸出カードです。本に挟む場所がありますのでそこに挟んで、返す時にまたそのまま持って来て下さい」

『わかりました。ありがとうございますエーミールさん』

em「いえ。またいつでも来てください。貴女のように本がお好きな方は大歓迎です」

『ありがとうございます。それじゃ、また』

そう言ってエミさんと別れ、私と大先生は図書室を出た。
シャオちゃんの時もそうだったけど、大先生が私の事大事だって言ってくれるのはなんだかこそばゆくて、でも嬉しい。
今回の集まりは今後の行事の日程とかの確認だったそうだ。
まずは体力測定かな?

その夜、私はまた夢を見た―。

▽ em side→←エーミール



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作品ジャンル:ファンタジー
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狐闇時 (こやみとき) ゾムさんすこ 歌い手目指してます! - まだ全部は読めてないのですが、むっちゃ面白いです!! ちょくちょくコメントかきにきていいですか。。。! 名前のところは狐闇時だけです!! (7月29日 21時) (レス) @page11 id: 558a88220b (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ゆきなさん» コメントありがとうございます!knさんは漸く思い出しました…先は長いですw (2020年5月17日 23時) (レス) id: 581caf22ad (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - 思い出してほしいですなぁ (2020年5月16日 16時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - わぐさん» コメントありがとうございます!読んでいただけて嬉しいです!今は外出できないからこそこういう楽しみがあるのって大事ですよね…!お気遣いありがとうございます^^ (2020年5月16日 9時) (レス) id: 581caf22ad (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 紫【ゆかり】さん» 優しさ、大事っスな! (2020年5月16日 9時) (レス) id: 581caf22ad (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年5月5日 20時

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