スキに意味なんてない。【オリジナル小説】

＃３７ ページ39

ともきside



俺は‥‥、なんてばかなんだろう。


いくら、仲のいい後輩だからって、告白されたからって‥‥。


なんで、ＯＫしたんだろう‥‥。


その場のノリ‥‥？ そんなんで済ませられる話じゃないのに‥。



あぁ、俺はだめだ。こんなんじゃ――――。


かいととAちゃんに合わせる顔がない‥‥。


それどころか、あかりちゃんにも迷惑を掛けてしまった‥‥。


今更、取り消しなんて、出来ないのに


いっその事、別れた方が‥‥と思ってしまう。



どうして‥‥。 どうして‥‥。


どうして、俺はこんなことをしたんだ‥‥。


こんな僕を、誰も、許してはくれないだろう‥‥。


そう思うと、今日は‥‥今日も、かいととAちゃんに方には行けない。


目の前で、あんなに楽しく話しているのに、あぁ、どんどん遠くへ行ってしまう‥‥。



なんだか、走ってこっちに向かってくる音がする。


かいと‥？ Aちゃん‥？


「ともき先輩！！」


あぁ、なんだ。あかりちゃんか‥‥。

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