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上田サイド

…というわけだ。

病室には俺だけ。お医者さんによると、個室だそうだ。

上田「記憶を取り戻すためには…」

俺は設置してあるナースコールを使って、連絡した。

1分も経たずに、看護師さんが「失礼しますm(_ _)m」と入ってくる。

看護師「上田さん、どうなさいましたか?(・・?)」

上田「あの、俺を助けてくれた男子中学生なんですけど…」


その頃、陽だまり湯では…。


琳寧サイド

琳寧&音杏「ありがとうございました!またのお越しをお待ちしています(^-^)!」

陽だまり湯を開店してから、数時間が経った。

春休みということもあってか、常連客以外のお客さんも来ている気がする。

観光客がほとんどで初めての来店という事もあって、

琳寧達は説明したりと、やや忙しい(^_^;)。

今はお客さんは店内に一人いないので、売り物の飲み物を冷蔵ショーケースに補充する事にした。

倉庫からコーヒー牛乳などのドリンクが入っているダンボールを持ってきて、ケースに入れている時、

外から男性の歌声が聞こえてきた。

深澤「時代を超え♪5stars♪つないでく♪Only one heart♪」

キキーッと自転車のブレーキの音がしてから、

カチャンと、スタンドを掛ける音がした。

深澤「こんにちは〜(*^^*)♪」

琳寧「ふっかさん(*^^*)!」

入ってきたのは、警察官の制服を着て帽子を被った男性だった。

港町の交番に勤務しているお巡りさん、ふっかさんこと深澤辰哉さん。

港町をパトロールしていて、陽だまり湯にもたまに顔を出すんだよね。

琳寧の母「あら、ふっかさん!いつもパトロール、お疲れ様(^-^)」

深澤「いえいえ(^-^)」

琳寧の母「ふっかさんが毎日、港町をパトロールしているお陰で、うちの銭湯も平和よ。ありがとう(^-^)」

琳寧「ありがとうございます、ふっかさん(^-^)!」

深澤「どういたしまして(^-^)!」

みたらしだんご「にゃ〜(*^^*)」

深澤「お〜、みたらしだんご!お前も元気か〜(^-^)?」

受付でお座りしている、みたらしだんごが、

ふっかさんに気づいて、挨拶した。

琳寧の母「ところで、何かあったの?」

深澤「あー、ちょっと顔を出そうかなと思っただけなので(^_^;)。特には何も…」

琳寧「あの、ふっかさん!実は今朝、ジョギングしていたら海岸で倒れていた男性を助けたんです」

深澤「海岸で倒れていた?どゆこと?(・・?)」

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作者名:セーラーローズ | 作成日時:2023年4月2日 0時

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