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上田サイド
赤西「待たせたな｡さぁ､入りな」
上田「あー…お邪魔します」
赤西が扉を開けて入り､俺も後に続いて入る｡
赤西「おーい､風磨!帰ったぞ!」
うん?風磨?
風磨「赤西さん､お帰りなさい!今､昼飯を…うん?そちらの方は?」
俺を出迎えたのは､黒髪で紫のエプロンを付けた青年だった｡
上田「えっと…」
赤西「あー､後で話すわ｡(上田に)とりあえず､リビングに案内するぜ」
赤西の後を追ってリビングに入ると､息を呑んだ｡
洋風のデザインの蛍光灯に､2人ほど座れる大きなソファーが2つ｡
壁には海外の国旗が飾っている他､
チェストにはトロフィーに盾が飾られていた｡
さらに､写真立ても置いてある｡
何か記憶の手掛かり…あっ､何で赤西は…｡
赤西「その写真､気になるか?」
上田「えっ…まぁ」
すると､赤西は俺が見ていた写真立てを持ってきてくれた｡
2人のガキと後ろに立っている男女｡
全員､微笑ましい笑顔を見せている｡
赤西「俺の家族｡後ろが親父とお袋｡左が俺で､右が弟だ」
上田「へぇ〜…親父さんもお袋さんも､お前にそっくりだな｡特にお袋さん｡雰囲気が似ているぜ」
写っているお袋さんは､目がパッチリした色白の童顔美人である｡
赤西「お前､見る目があるな｡えっと…」
上田「すまん｡名乗るの忘れていた｡俺は､上田竜也」
赤西「上田な｡よろしく｡それで話に戻るけど､うちの両親は鉄板焼きの店を経営しているんだ｡街の商店街の」
上田「街の商店街…昨日､赤西がテレビロケに来ていた場所か」
赤西「あぁ｡だから､ここに帰ってくるのは月に数回だな｡でも､連絡は取り合っているよ」
上田「弟は?一緒に住んでいないのか?」
赤西「両親と同じく､帰ってくるのは数回｡あー､弟は
兄弟揃って､芸能人かよ…｡
風磨「赤西さん!昼飯､出来上がったっす(^^)!」
赤西「おう､サンキュー｡上田､行こうぜ」
上田「あぁ…」
ダイニングルームに赤西と来ると､大きな四角いテーブルにごちそうがあった｡
こっちまで美味そうな匂いが漂ってくる…たまんねぇ｡
風磨「今日はブイヤベースとパエリアを作りました(^^)!」
赤西「これは美味そうだ｡あぁ､上田｡紹介するぜ｡コイツは菊池風磨｡俺と同じくアーティストで､俺の家に居候している｡俺譲りのワイルドな歌声の持ち主だ」
風磨「菊池風磨です｡よろしくお願いしますm(_ _)m」
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作者名：セーラーローズ | 作成日時：2023年4月2日 0時
