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琳寧サイド
琳寧「あはは…(^_^;)｡そうだ､バナさんにはまだ話してなかった｡上田さん､いいですか…?」
上田「琳寧のダチだろ｡いいぜ」
上田さんから許可を貰い､バナさんにあの事を話した｡
矢花「ええええっΣ( ﾟДﾟ)!?き､き､き…」
琳寧「バナさん､落ち着いて(^_^;)!」
矢花「ごめん…｡つまり､記憶が戻るまで陽だまり湯で居候する事になったと」
上田「あぁ…」
矢花「そうですか…焦る必要はないですし､いつか記憶が戻ると思いますよ」
上田「だといいがな…」
琳寧「…」
今日行ったブティックに出版社､遭遇したテレビロケで､
記憶が戻らなかったということは､これらの職業ではないということだよね…｡
うん?記憶が戻って職業が分かったら､
陽だまり湯から出ていって､いなくなる…｡
そう思うと､寂しくなっちゃうけど仕方ないよね…｡
だって､琳寧の傍にいてほしいなって思ったんだ｡
今日､商店街で一緒に買い物をした時に､そんな風に感じたから…｡
ランチを終えてバナさんと別れて､港町行きのバスに乗る｡
行きと同様に後ろの2人席に座ると､上田さんは窓の外の景色を見た｡
どこか寂しげな顔…｡
話しかけちゃダメだ｡そう思ったけど…｡
琳寧「あの､上田さん」
上田「ん…?」
ど､どうしよう…話しかけちゃいけなかったのに(´・Д・｀)｡
えっと､どうしよ…うーん…｡
琳寧「…今日､楽しかったですか?」
頭に出てきたことを聞いてしまった｡
琳寧の質問に､上田さんは窓を見たまま､黙ったまま｡
…と､思った時だった｡
上田「…あぁ」
怠そうな返事｡本当は楽しくなかったんだ(´・д・｀)｡
上田「…また一緒に､出掛けような」
琳寧「えっ…?」
上田「な､何でもねぇ//」
琳寧「???」
バスに揺られながら､陽だまり湯のある港町へと向かっていった｡
上田さん…あなたは一体､誰なんですか…?
第3話『記憶の手掛かりを探して』 終わり
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作者名：セーラーローズ | 作成日時：2023年4月2日 0時
