筋肉と甘栗の条件 (ページ28)

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琳寧サイド

琳寧「あっ､バナさん!ヤッホー(^-^)♪」

上田「お前の知り合い…?」

琳寧「はい､琳寧の友達です(^-^)!」

商店街を歩いていると､琳寧の友達が気がついてやって来た｡

?「琳寧くんも､商店街にショッピングに?」

琳寧「あー､うん｡この人の服､買ったんだ」

?「えっ?陽だまり湯のバイトさん…?」

琳寧「違う違う!ちょっと訳があって､うちに居候しているの(^_^;)」

?「は?どーゆーこと?(・・?)」

上田「琳寧…」

琳寧「あっ､すみません(^_^;)!紹介しますね｡彼は矢花黎くん」

バナさんこと､矢花黎くんは琳寧の小学校時代の同級生｡

小学生の時は琳寧と同じ､港町にある小学校に通っていたんだ｡

バナさんは港町の隣街に住んでいて､そこからバスで通学していたんだよね｡

中学入学後は､この街の中高一貫校に通うようになり､

琳寧や同じく､小学校時代の同級生である克樹とは会っていないけど､

たまに連絡を取り合っていて､会うこともあるよ｡

バナさんは村木とは同じクラスになった事は1度も無いから､面識は無いんだよね(^_^;)｡

いつか紹介しようと思ってはいるんだけど､なかなかそんな暇が無くて(^_^;)｡

矢花「初めまして｡矢花黎ですm(_ _)m」

上田「上田…竜也…だ」

バナさんを前にして緊張気味の上田さん｡

記憶喪失だからか､初対面の人に会うと緊張するタイプなのかもしれない｡

ぐぐぅ～っ…(お腹の鳴る音)｡

上田「あっ…//」

琳寧「お腹､空きました?(腕時計を見て)そういえば､もうすぐお昼ですもんね(^_^;)」

矢花「俺､ちょうど商店街のカフェに行く所だったんだ｡琳寧くんも行かない?」

琳寧「行く行く～(*^^*)!」

矢花「上田さんもいかがですか?」

上田「あー…いいぜ」

ということで､バナさんと一緒に商店街のカフェに向かった｡

その途中…｡

上田「おい､何かさっきよりも人だかりが出来てねぇか?」

確かに､商店街に入った時や出版社に向かっている時と比べ､人が多く集まっている｡

もしや､事故か何かΣ( ﾟДﾟ)!?

矢花「パトカーや警察は来ていないみたいだから､事件じゃなさそう…うん?」

琳寧「どしたの?バナさん」

矢花「あっ､テレビロケだ!テレビカメラが見えたから､そうだよ!」

琳寧「えっ!?芸能人がいるの!?ちょ…よく見えないんだけど(＞_＜)!」

ピョンピョンとジャンプしながら見ようとするけど､

見に来た他の人もいるからか､全然見えない(´・д・｀)｡