筋肉と甘栗の条件 (ページ25)

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琳寧サイド

琳寧「そうですか?他の服は…」

上田「また今度にするわ｡このコーディネート､買うぜ」

増田「おっ､ありがとう(^^)!」

再び､上田さんはフィティングルームに入り､

その間に､琳寧はリュックから財布を出した｡

どれぐらいだろ…5～6万円ぐらいはするよね｡

聡くんが上田さんの試着した服を綺麗に畳んで､

靴と一緒に紙袋に入れてくれた｡

増田「はい､5万円でちょうどのお預かりです(^-^)」

聡「はい､どうぞ(^-^)(琳寧に紙袋を渡す)」

琳寧「ありがと～」

紙袋を受け取り､店を後にしようとした時だった｡

?「えらいこったぁ～～～!!!」

上田「何だ何だ(;ﾟдﾟ)!?」

騒がしい声と物凄いスピードで階段を下りてくる音と共に､

黒髪のパーマで､向日葵がプリントされた白シャツに､

デニムのパンツスタイルの少年が慌てた様子で出てきた｡

手には､茶色の封筒がある｡

聡「海人､どうしたの!?そんなに慌てて…」

上田「(増田に)アイツもお前の従弟か?」

増田「あー…違うんだ｡あの子は､うちに居候しているの(^_^;)」

上田「居候?」

聡くんと話している彼は､高橋海人くん｡

聡くんと同学年なんだけど､実は…｡

聡「えーっ!?持っていくのを忘れた!?」

海人「担当編集の人､酷いよ(＞_＜)!昨夜､まっすーさんと話してばかりいるから…」

増田「それはゴメン(^_^;)」

海人「そんな…まっすーさんは､悪くないですっ//」

琳寧「(上田に)海人くんは来月から高校2年生になるんですけど､実は現役の少女漫画家なんです(^^)」

上田「高校生なのに､漫画家?凄ぇな…」

琳寧「本当ですね｡とはいえ､4コマ漫画の連載ですけど(^_^;)」

増田「俺､行ってあげたいけど､店があるからなぁ(^_^;)」

聡くんの話によると､昨夜に海人くんの担当編集者が､

海人くんが描いた4コマ漫画の原稿を取りに来たんだけど､

店長と会話に夢中になり､目的を忘れてそのまま帰ったという｡

海人くんも､聡くんも店長も困っている顔をしていた｡

よーし､ここは助けてあげなきゃ!

琳寧「あの!海人くんの原稿､琳寧が出版社に届けてあげるよ(*^^*)!」

海人「えっ､本当!?でも､何か悪いよ…(^_^;)」

増田「海人は疲れているから､休まなきゃ｡ここは琳寧くんにお願いしよう｡ねっ(^^)?」

海人「は､はい…//!そうですね//!じゃあ､琳寧にお願いしようかな…」