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琳寧サイド

病院に向かう救急車に乗っている間、LINEでパパとママに連絡したら、

パパが行くと返ってきたんだ。

もちろん、海岸で倒れていた男性を助けて、救急車を呼んだ事も話してある。

琳寧の父「琳寧、倒れた男性は!?」

琳寧「怪我や傷は無かったよ。今、病室でお医者さんと看護師さんが診ている」

琳寧の父「そうか…。琳寧、よく冷静に行動できたな。偉いぞ(^-^)」

琳寧「う、うん…。それよりもあの人、大丈夫かな(´・Д・`)?」

琳寧の父「きっと大丈夫だ。お医者さんと看護師さんが出てくるのを待とう」

琳寧「そうだね…」

みたらしだんご「にゃーん…」

廊下でパパ、みたらしだんごと待って数分。

ガラガラと扉が開いて、お医者さんと看護師さんが出てきた。

琳寧「先生!あの人は…?」

琳寧が聞くと、お医者さんは少し間を置いてから口を開いた。

医者「先程、お目覚めになりましたよ。病らしき物はありませんし、特に異常はありませんでした」

琳寧「良かった…」

琳寧の父「ホッ…」

医者「ただ…」

お医者さんは困った表情で、琳寧達にある事を告げたのだった…。



病院を後にして、パパの車で家に向かっていた。

琳寧「…」

みたらしだんご「にゃあ?(・・?)」

琳寧の父「琳寧、お医者さんの言っていた事が気になる?」

琳寧「うん…」

窓の外を見ながら頷き、倒れていた男性を思い浮かべながら頷いた。

その事で頭がいっぱいになっていると、あっという間に家に着く。

まるで、時代劇に出てきそうなお城のような建物。

港町にある銭湯で、名前は『陽だまり湯』。琳寧の家でもある。

車を下りて、パパが車をガレージに入れている間、先に家に入った。

琳寧「ただいま」

みたらしだんご「にゃあ」

琳寧の母「あら、琳寧。お帰り」

開店の準備をしていたママが、声を掛けてきた。

琳寧の母「倒れた人は大丈夫だったの?」

琳寧「怪我や傷は無かったけど…」

琳寧はお医者さんが告げた事をママに話した。

琳寧の母「まぁ…何という事でしょう(´・д・`)」

琳寧「うん…琳寧もパパも困っちゃって。みたらしだんごも、そうだよね?」

みたらしだんご「にゃあ」

抱いている、みたらしだんごに聞くと、コクコクと頷く。

音杏「あっ、琳寧に、みたらしだんご。帰っていたんだね」

琳寧「ただいま、音杏」

琳寧の妹、音杏(ねあ)が箒を持って女子更衣室から出てきた。

1-3→←第1話 甘栗色の乙女との出会い



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作者名:セーラーローズ | 作成日時:2023年4月2日 0時

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