筋肉と甘栗の条件 (ページ11)

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上田サイド

琳寧「ママ､音杏｡琳寧が助けた､記憶喪失の人だよ」

琳寧の母「あっ､この人ね｡(上田に)初めまして､この銭湯の女将でございます｡隣は琳寧の妹で､娘の音杏です(^-^)」

音杏「菅田音杏です｡よろしくお願いします(^-^)」

上田「ど､どうも…」

琳寧には､妹さんがいるのか｡

長い黒髪を1つに結び､可愛らしいが少しふっくらした顔付きをしている｡

あんまり､琳寧と顔は似ていないと思うが…｡

上田「記憶が戻るまでの間､お世話になります｡よろしくお願いします…m(_ _)m」

琳寧の母「こちらこそ｡病院にいて､お疲れでしょう｡とりあえず､お部屋にご案内しますね」

上田「あっ､はい…」

琳寧「ママ､空き部屋なんてあるの?ここ､銭湯だよ(^_^;)?」

琳寧の母「確か､パパが使っていた部屋があったんだけど､もう使わないって言っていたし｡ちょうどいいわよ(^^)｡(上田に)では､行きましょうか」

琳寧の母親…ママさんの後を着いていき､

琳寧の父親…パパさんが使っていた部屋に辿り着いた｡

場所は階段を上って､2階で階段近くの扉｡

ママさんが部屋を開けると､狭いけれどシンプルな部屋だった｡

丸テーブルに椅子､倒せばベッドとして使えそうなソファー｡

襖の押し入れに､和風のタンス｡

琳寧の母「うちで居候すると電話があって､急いで掃除したりしたんですが…(^_^;)」

確かに､ちょっと埃っぽいかも…(ーー;)｡

何て文句は言えず､俺は「ありがとうございます」とママさんに言った｡

琳寧の母「ソファーを倒せばベッドとして使えるので､寝る時はそこでお休みなさって下さい｡ブランケットと枕も用意しましたので」

上田「何かすみません…」

琳寧の母「いえいえ｡では､ごゆっくり(^-^)」

そう言うと､ママさんは出て扉を閉めた｡

殺風景な気もするが､まぁそれでもいいか｡

後で､掃除道具でも借りてちょっと掃除しよう｡

上田「ふわぁ…眠っ」

とりあえず､昼寝でもするか…｡

ソファーを倒してベッドにすると､用意してくれた枕を置いて､

ブランケットを掛けて横になると､眠りに落ちた｡

その頃､琳寧は…｡

琳寧サイド

琳寧「あれ､あじは?」

音杏「あー､琳寧とパパが病院に行っている間に､お父さんと帰っちゃったよ」

琳寧「そっか(´・_・`)」

あじに､上田さんの事を話そうと思ったんだけどな…｡