肆 ページ4
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「着いたで！ここや。」
石段を駆け上がった先にあったのは、
『神社？』
「そいつ、ここの神社の孫やねん。」
家はもうちょいあっちやけど、とお社の奥の方にある日本家屋に向かって歩く。
家の前で止まると、しげが「神ちゃーん！！」と大声で誰かを呼んだ。
ややあって、玄関から可愛いらしい顔の男の子が出てきた。
「よっ、来たで」
「おん。ところで隣りの子は？初めて見る顔やな。」
「こいつはA。昨日ここに移住してきたんやって。」
ほぉー、この村に移住かぁ。
彼は少し驚いたように呟いた。
「俺は神山智洋。神ちゃんって呼んでくれたら嬉しいわ。困ったことあったら何でも言ってな。」
『ありがとう。よろしくね。』
「よろしくな。Aちゃんも上がっていきや。」
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てな訳で神ちゃんのご好意で私も神山家にお邪魔することに。
にしても大きいお屋敷だなぁ、、、
今歩いてるこの廊下もかなり長いし、部屋数もめちゃくちゃ多い。1番吃驚したのは家の中に庭があったこと。
どんだけお金持ちなんだ、神ちゃんて、、、
私がお屋敷の豪華さに只々、圧倒されているうちに神ちゃんの部屋の前まで来ていたらしく、しげが中に入ろうとしていた。
「俺お茶持ってくるからAちゃんも部屋で待ってて。」
神ちゃんに促されて、しげの後に続いて中に入ると既に先客が。
「あ、小瀧と流星も来てたん？」
そこにはすごーく顔の整った、俗に言うイケメンな2人がアイス片手に寛いでいた。
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作者名：イト | 作成日時：2018年6月17日 16時
