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この魔法使いに祝福を! ページ3

……。

『(どこだよ…ここ)』

目が覚めると、なんとも不思議な場所にいた

なんで、座ってる?

「初めましてAさん」

「!?」

誰だ?自分を呼ぶのは

聞いたことも無い声だ

「不幸なことにあなたは、死んだのです」


……は?

どういう事だよそれ

死んだ?なんで

『あんた、誰』

「私? 私は女神アクア。若くして死んでしまった人の案内をしているの。」

そう言った女神?様は
青く長い、綺麗な髪で、とても美しい顔をしていた。

『信じられない。なんで死んだんだ』

別に何が悪いとか、調子が悪いとかそんなんじゃなかったはずだった。
じゃあ、なぜ死んだんだ?

「あなたは、病に蝕まれていたのです。気づかなかっただけで、本当はもう体が持たなかったのです」


納得いかねぇ…

まあ、死んでしまったのならば仕方がない。

未練とかそんなのは無いし、あんなつまらなかった人生…


あったわ!ありましたわ!!サギリ様置いていったわ!!死ぬなら教えてくれよ前々から!パソコン沈めなきゃいけないだろぉがよぉー!!


もう、いいや…どうせ死んだんだから。

ドッキリだったら…仕掛けたやつ皆殺しにしてやる。

さよなら、サギリ様…


「もういいかしら?私はあなたを案内しなきゃいけないの。まだまだ死人はたくさんいるんだから。」

…はぁ。しらないんだけど。

「それで、また子供から生まれ変わることになるの。」

ま、そんな気はしてたよ。大体そういうもんでしょ。死んだ後って。

「ふふ。実はね。ココだけの話、冒険者になることも出来るのよ!」




女神の話はこうだった。

記憶も体もそのままで異世界に行けると。
魔王に脅かされたその世界を救うというなんともアニメでありありな展開。
行く時には何か一つ持って行ける物が選べる
…と。

アニメでありありな展開!
もう行くしかないんじゃないですか!?


『こほん。うん、ちょっと気になるな。どうせそんなことが出来るのなら、その異世界とやらに召喚された方がいいんじゃないかな?』

「ホントそうよね!じゃあ何を持っていく?能力でも武器でもなんでもいいのよ!」

武器、かぁ。魔王がいるならそれもありだな。
助っ人を召喚してもらうのもありなのか?

そんなことを考えていると女神の視線を感じた

「ねえあなた。魔法適用力が高い気がするのだけれど、気のせいかしら?」


ほう。

魔法適用力ねぇ。


『決めた。魔法使いにしてもらえる?とっておきの。それと、オリジナル魔法が使えるような凄腕に』

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作者名:凜音 | 作成日時:2020年1月28日 19時

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