どうも、高専教師やってます。

25話 ページ27

虎「東堂！」

五「その心は？」


東「一つ、故人を偲ぶのは当人と縁のある者達の特権だ。俺達が立ち入る問題ではない。二つ、人死にが出たのならば尚更俺達に求められるのは強くなることだ」

その後も葵はしっかり喋り続けた。たぶんしっかりイカれてんだな

東「三つ、学生時代の不完全燃焼感は死ぬまで尾を引くものだからな」

『お前幾つなの』


思わずツッコミを入れたが、他のみんなも別に異論は無いようだった

禪希「個人戦の組み合わせはくじ引きか？」

五「え、今年は個人戦やんないよ」

そして悟は「僕ルーティンって嫌いなんだよね」と言って隣にいた悠仁に箱を投げ渡した

その箱を受け取った悠仁は手を突っ込んで、紙切れを取り出す

そしてそこには、

楽「や…」

夜「野球ぅ〜？？」

『へえ、みんなで野球するの？』

夜「いや私は確かに個人戦と……待て悟！！」






と、そんなこんなで野球をしてるわけだ


歌「西宮まだ走るな！」

西「え！？なんで！？」

ルール把握してない奴もいれば


五「ストライっ！バッターアウッ！チェンジ！」

歌「加茂ォ！振んなきゃ当たんねぇぞ！！」

バットを振らない奴もいるし


釘「どう見てもピッチングマシーンだろーが！」

ピッチングマシーンもある



『(恵くん送りバントしてんな)』

と思っていたら、

『おー！上がった上がったぁ』

真希ちゃんの振りかぶったバットが球を弾き、空へ飛んだ

いいねえ、若いねえ！ま、俺もまだまだ若いけど！

まあボールは京都校に取られちゃったけど

虎「うわあぁあ！せっこ！！」

狗「おかか！」

伏「釘崎戻れー」


そして今度は真希ちゃんの投げたボールが見事に葵にぶち当たった。完璧なデッドボール。わざとかな

しかし周りからは「ナイッピー」と声が上がって、悠仁に抱えられた葵は死んだような目をしていた

『き、嫌われてんなあ…』






夜「…まだ虎杖が嫌いですか」

楽「好き嫌いの問題ではない。呪術規定に基づけば虎杖は存在すら許されん。彼奴が生きているのは五条と一瀬の我儘」


楽「個のために集団の規則を歪めてはならんのだ。何より虎杖が生きていることでその他大勢が死ぬかもしれん」

夜「だが彼のおかげで救われた命も確かにある。現に今回、東堂と協力し特級を退けた」


夜「学生に限った話ではありませんが、彼らはこれから多くの後悔を積み重ねる。ああすれば良かった、こうして欲しかった、ああ言えば良かった、こう言って欲しかった」

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