9話 ページ9
Aの術式はコピー。伏黒や釘崎、他の2級程度の術師が扱う術式ならまだしも、この前みたく五条のような異次元の強さを誇る術式をコピーして使う、その上複数所持するとなると彼の体は情報の重さに耐えきれず壊れてしまう。
虎「へぇ、チャラチャラしてる感じなのにすげぇんだな。で、その五条先生と一瀬先生は?」
伏「出張中。そもそも高専でプラプラしてていい人材じゃないんだよ」
この業界では常に人手不足であって、手に余る任務を請け負うことは多々ある。
伊「ただ今回は緊急事態で異常事態です」
「絶対に戦わないこと」
五条やAならまだしも。
虎杖、伏黒、釘崎。特級には程遠く及ばない彼らが特級と会敵した時、選択肢は「逃げる」か「死ぬ」かのどちらかしかないのだ。
伊「自分の恐怖には素直に従ってください。君達の任務はあくまで生存者の確認と救出であることを忘れずに」
4人の間に緊張を含んだ重い空気が流れる。その時、面会に来ていた保護者が立ち入り禁止のテープの手前まで来て声を上げた。
「あの、あの!正は、息子は大丈夫なんでしょうか」
呪いが見えない相手に呪いのことを伝えるわけにはいかない。なので伊地知は毒ガスが撒かれた可能性があるとだけ伝え、現時点ではそれしか言えないとも伝えた。するとその保護者の顔は焦りと悲しみに染まり、涙を流した。
虎「伏黒、釘崎。助けるぞ」
釘「当然」
伏「……」
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記録__2018年7月
西東京市 英集少年院
運動場上空
特級仮想怨霊(名称未定)
その呪胎を非術師数名の目視で確認
緊急事態のため高専一年生3名が派遣され
内1名 死亡
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Aside
部屋には布が覆い被さった遺体があった。
『おいおいなんの冗談だよ、おかしいだろ』
五「ああ。わざとでしょ」
伊「と、仰いますと」
出張中だった俺たち教師にも“その知らせ”は渡ってきた。
少年院に向かった一年生の内1名が死亡したこと。
そしてその人物が虎杖悠仁であること。
その知らせに無性に腹が立った。
五「特級相手。しかも生死不明の5人救助…」
『ンなもんに一年派遣は有り得ない』
俺は久しく表に出すことはなかった黒い感情を解消するために暫くやめていた煙草を出した。悟にダメだよ、と手で止められて仕方なく我慢したけど。
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いちご牛乳(プロフ) - 砂糖さん» ああああ‥‥ありがとうございます、、嬉しいです!!やっぱり絡み見たいですよね( ˙-˙ )笑書けたら書こうと思います(●´▽`●)頑張ります〜!! (2020年10月28日 0時) (レス) id: 78f1b03d1a (このIDを非表示/違反報告)
砂糖 - いつも更新お疲れ様です!!男主の小説が少ないのでこの小説を書いてくださって感謝しかないです。年齢制限の絡み…気になります()無理のない程度に更新頑張ってください、応援してます! (2020年10月26日 22時) (レス) id: f640eaedb5 (このIDを非表示/違反報告)
いちご牛乳(プロフ) - りんたろうさん» そんなふうに言って下さるととても励みになります…年齢制限のものは書ける暇があったら書こうと思います(^-^)頑張ります!ありがとうございます(´;ω;`) (2020年10月21日 17時) (レス) id: 78f1b03d1a (このIDを非表示/違反報告)
りんたろう(プロフ) - いつも面白くて読ませて頂いています!!!!年齢制限のやつ…とてもみたいです()このご時世ですのでお身体に気をつけてお過ごしください!楽しみにしています! (2020年10月21日 3時) (レス) id: ba7f2d4d8d (このIDを非表示/違反報告)
ぱるむ - 復活待ってます!すごく面白かったです! (2020年6月28日 20時) (レス) id: 4fbbe91aff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いちご牛乳 | 作成日時:2020年4月11日 3時