どうも、高専教師やってます。

19話 ページ19

ま、東京校(うち)が負けるなんてないだろうけど今年は憂太いないし…その代わりと言っちゃなんだけど、悠仁いるし心配はいらないか！


そういえばさっき悟の言ってた通り、最近特級はゴロゴロ増えている気がする。増えたと言うより隠れてたのが出てきたのか。

内通者とか信じたくないしこれ以上変に面倒事が増えるのは勘弁してほしいんだけど…そうもいかないよなあ。

五「どうかした？」

黙り込んでる俺を不思議に思ったのか悟は顔を覗き込んできた。

『んー、いや俺もこの間特級に会ったなあ、って』

モニターを見ながら言うと、悟は特に表情を変えずにモニターに視線を移した。

五「へぇ、そうなんだ。意思疎通は？」

『無理。たぶんただのまぐれだと思うけど…そいつの呪術だかなんだか知らないけど後ろから攻撃食らうまで気づかなかった』

歌「弱くなってんじゃないの、アンタが」

『たしかにあん時は術式解いて油断してたけど特級なんてデカい呪力があれば気づきますぅー！』

五「術式解いてたんだ。ってことは久しぶりの領域展開？」

『うん。お前のやつぶっぱなした。それにやっと耐性もついてきてる。もちろんかなり疲れるし呪力の消費もハンパないけど…前ほどじゃない』

｢茈｣を打ってあの後まともに動けたのはかなりの進歩だ。にしても進歩しすぎてるな……え？もしかして俺の体もう既に壊れてるんじゃね？！え、怖……

五「マジ？ホント僕ら最強すぎない？」

『元々だろ』

俺がそう言うとそれもそっかー！と嬉しそうに笑う悟。歌姫先輩はめちゃくちゃ怖い顔のような引いたような顔でこっち見てるけど。


あ、真希ちゃんが三輪ちゃんだっけ？この前一緒に写真撮った子と戦ってる。やっぱり真希ちゃんって強いよなあ。禪院家の邪魔さえなければ2級にはなってるのに

冥「フフフ。面白い子じゃないか。さっさと2級にでも上げてやればいいのに」

ほら冥さんまで言ってる。

五「僕もそう思ってるんだけどさー。禪院家が邪魔してるくさいんだよね」

『素直に手の平返して認めりゃいいものを』

冥「フフッ。金以外のしがらみは理解できないな」

冥さん…相変わらずの守銭奴だな。

『ねー、冥さん』

冥「？」

俺は首だけを後ろに座っている冥さんの方へ向けた。

『さっきからよく悠仁周りの映像切れちゃうね』

冥「動物は気まぐれだからね。視覚を共有するのは疲れるし」

ふうん。本当かなあ。

五「ぶっちゃけ冥さんってどっち側？」

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