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陸拾 ページ42

無「今からその方法を御伝えします」

そして珍しく、あの無口なむいくんがペラペラと痣が出た当時の状況について説明し始めた


無「前回の戦いで僕は毒を喰らい動けなくなりました。呼吸で血の巡りを抑えて毒が回るのを遅らせようとしましたが、僕を助けようとしてくれた少年が殺されかけ、以前の記憶が戻り、強すぎる怒りで感情の収拾がつかなくなりました」

ほぉ、そうだったのか。そういえば、むいくんは記憶を無くしたんだと言っていたし、それを思い出したとなれば、何か追い込まれるような出来事があればある程、痣は発現するのだろうか

無「その時の心拍数は二百を超えていたと思います。さらに体は燃えるように熱く、体温の数字は三十九度以上になっていたはずです」

三十九度以上!?そんなんで動けるのか、人は

胡「!?そんな状態で動けますか?命にも関わりますよ」

やはり、しのぶも俺と同じことを思っていたらしい

無「そうですね。だからそこが篩に掛けられる所だと思う。そこで死ぬか死なないかが、恐らく痣が出る者と出ない者の分かれ道です」

その異常な状態に、あまね様も表情には出ないものの、驚いているようだった

あ「心拍数を二百以上に…。体温の方は何故三十九度なのですか?」

無「はい。胡蝶さんの所で治療を受けていた際に、僕は熱を出したんですが、体温計なるもので計ってもらった温度、三十九度が、痣が出ていたとされる間の体の熱さと同じでした」

甘「(そうなんだ…)」

そのむいくんの説明に反応したのは実弥だった

実「チッ。そんな簡単なことでいいのかよォ」

そしてそれにまた反応したのは義勇だ

冨「これを簡単と言ってしまえる簡単な頭で羨ましい」

実「何だと?」

『ちょ、義勇…』

冨「何も」

コイツは普段喋らないくせに、喋った時の爆弾発言が多すぎる

胡「では痣の発現が柱の急務となりますね」

『そうだな』

あー、また鍛錬が始まるのかぁ。宇髄や杏寿郎に手合わせでも頼もうか

悲「御意。何とか致します故、お館様には御安心召されるようお伝えくださいませ」

あ「ありがとうございます。ただ一つ、痣の訓練につきましては、皆様にお伝えしなければならないことがあります」

伝えないといけないこと?なんだろう

甘「何でしょうか…?」

冨「……」

あ「もうすでに痣が発現してしまった方は選ぶことができません…。痣が発現した方は、どなたも例外なく____……」

陸拾壱→←伍拾玖



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いちご牛乳(プロフ) - のいさん» 18歳以上の作品も見れるように設定すれば、検索して出てくると思います(--;) (2019年12月27日 15時) (レス) id: b753706ca9 (このIDを非表示/違反報告)
のい - 裏話?のやつって、何処に出してるんですか? (2019年12月27日 10時) (レス) id: 5d527c9cfe (このIDを非表示/違反報告)
いちご牛乳(プロフ) - ふくさん» 『刻龍先生と宇髄先生』という作品です! (2019年12月14日 1時) (レス) id: b753706ca9 (このIDを非表示/違反報告)
ふく - 新作はなんと言う名前ですか? (2019年12月13日 20時) (レス) id: 61180c9817 (このIDを非表示/違反報告)
いちご牛乳(プロフ) - 深月あかざさん» ありがとうございます〜!!! (2019年12月7日 0時) (レス) id: b753706ca9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:いちご牛乳 | 作成日時:2019年12月2日 13時

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