《ド派手に喧嘩した編》 ページ35
『もういい、話してても無駄だ』
宇「あぁそうだな。お前に何言っても無駄だわ」
その会話を最後に俺は宇髄の屋敷を出た
何も考えず、ただ早歩きで自分の屋敷へ向かう
なんで、こうなったんだっけ__
__
きっかけは任務でのことだった
俺は単独任務に出て、予定よりも二日遅く、そして怪我をして宇髄邸へと帰った
こんなのはよくある事だったし、別に俺は気にも止めてなかった
テキパキと治療をしてくれた雛鶴さんたちにお礼を言っていると、珍しくずっと黙っていた宇髄に話しかけられた
宇「テメェ、いつまでんな戦い方するつもりだ」
『なにが?』
宇「なにがじゃねぇよ。その怪我、これで何度目だ?いつもお前は後先考えずに突っ込んで行きやがる。少しは自分を大切にしろ。いつか痛い目見るぞ」
俺はそう言われてイラッときた。任務で疲れていたし、もうその場で寝てしまいたいくらい眠たかったこともあって、宇髄は俺のことを心配してくれてるとわかっていても頭にきてしまった
『なんでお前にそんなこと言われなきゃなんないんだよ。どう戦おうが俺の勝手だろ、関係ない』
宇「あァ"?俺が心配してやってんのに関係ないだと?ふざけるのも大概にしろよ。だから毎回毎回ンな大怪我して帰ってくる羽目になるんだよ」
『うるさいな!お前がどう言おうが、どう思おうが関係ない!』
俺たちの言い合いは収まるどころかヒートアップしていくばかり。こんなに怒鳴り合って喧嘩したことなんて今までなかった
俺たちを見ている雛鶴さんたちもオロオロとした表情だ
宇「あー、もう。うぜぇ、派手に鬱陶しいわ、お前」
『それはこっちのセリフだ』
そして話は冒頭に戻る訳だが…
_
『(どちらが悪いなんて誰が聞いてもわかる話だよな…)』
もちろん悪いのは俺だ。宇髄が俺を思って言ってくれてたことなのに、俺はその気持ちを台無しにした
疲れていたからとはいえ、もっとちゃんと話し合うべきだった
『ちゃんと、謝らないと…』
俺は後日、また謝ることを決めて、その謝罪の言葉を考えながらとぼとぼと屋敷に帰った
___
宇髄side
初めて派手にAと喧嘩をした
あんなに怒鳴り合うなんて今までなかった
宇「…ちとキツく言いすぎたな」
いつも任務から帰ってくる度、予定より戻るのも遅く、大怪我をして帰ってくるAが心配だった
最初は笑って流していたが、最近は一段と怪我をして帰ってくるのが多く、そろそろ笑い事じゃ済まねぇなと思い始めていた
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いちご牛乳(プロフ) - のいさん» 18歳以上の作品も見れるように設定すれば、検索して出てくると思います(--;) (2019年12月27日 15時) (レス) id: b753706ca9 (このIDを非表示/違反報告)
のい - 裏話?のやつって、何処に出してるんですか? (2019年12月27日 10時) (レス) id: 5d527c9cfe (このIDを非表示/違反報告)
いちご牛乳(プロフ) - ふくさん» 『刻龍先生と宇髄先生』という作品です! (2019年12月14日 1時) (レス) id: b753706ca9 (このIDを非表示/違反報告)
ふく - 新作はなんと言う名前ですか? (2019年12月13日 20時) (レス) id: 61180c9817 (このIDを非表示/違反報告)
いちご牛乳(プロフ) - 深月あかざさん» ありがとうございます〜!!! (2019年12月7日 0時) (レス) id: b753706ca9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いちご牛乳 | 作成日時:2019年12月2日 13時