龍柱様はハイスペック！【続】 (ページ12)

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その後、3 ページ12

宇髄side

冨岡の奴。何が｢俺のA｣だ

Aは俺のだろうが(※違います)

Aに聞いても、逆に聞きたいと言われてしまった。ということは言葉足らずすぎて拗れたのか、本当に冨岡が狙って言ったのか…

まあきっと前者だろうな、冨岡のことだし

そう考えていると冨岡が出てきた

＿＿

冨岡side

先程鮭大根を食べに行かないかとAに誘われた

宇髄もついてくるんだろう

冨「(二人がいいと言えば、宇髄に怒られるだろうか)」

俺はそんなことを考えながら引き戸を開けた

宇「じゃ、行くか」

冨「待て」

俺がそう言うと、二人は不思議そうな顔をして止まった

『どうした？』

冨「(いつも宇髄はAと一緒にいるだろう。だから俺もたまにはAと二人で食事がしたい。だから、)宇髄は帰れ」

＿＿

Aside

冨「宇髄は帰れ」

義勇のその言葉に、俺の隣にいる本人様が青筋を立てた音がした

『義勇！？おまえ、バカ！』

冨「…？」

なんで首を傾げてるんだ！自分の発言で宇髄がキレてるってわかってないのか！どんだけ言葉足らずなんだ本当に！

宇「と～み～お～かァ～…？」

『わー！わー！！義勇！俺たち今日は帰るわ！鮭大根はまた今度な！』

俺は宇髄の背中をグイグイと無理矢理押して来た道を戻った

冨「俺は何かしただろうか…」

＿＿

宇「あの野郎…言葉足らずだとしても言い方ってもんがあるだろ」

『ま、まあまあ…俺もビックリはしたけど』

あそこまで言葉足らずだときっともうどうしようもないだろうな

そんなこんなで俺たちはまた宇髄邸に帰ってきてしまった

『じゃあ俺も帰ろうかな』

『じゃ、またな』と言って帰ろうとした時、後ろからグイッと腕を引かれた

宇「待て」

『うわ、っと。なに？』

宇「泊まってけ」

『なんで？あ、今日は雛鶴さんたちいないんだったな。寂しい？』

冗談で茶化してみた。すると、宇髄は一瞬黙って、ボソッと言った

宇「そうだ。だから泊まれ」

『……え、あ、うん』

人は予想外の展開になると言葉が出なくなるんだな

そして俺は本日二回目の『お邪魔します』を言って宇髄の後を追った