その後、4 ページ13
『俺が何か作ろうか?』
宇「いいのか?」
『お易い御用〜!』
俺はいつもと違って今日は着流しだから、紐で袖をくくり、ふふん!とドヤ顔で台所に立つ
『(食材はあるし〜…あ、そうだ)』
__
宇「…いや、なんでよりによってコレなんだよ」
『文句言うなら食うな馬鹿者』
俺が作ったのは鮭大根
だって冷蔵庫開けたら鮭あったし、流し見たら大根あったんだもん。こりゃ作れと神様が言ってるんだと思った
宇「まあ食うけど」
『よしよし、それでいい』
いただきます、と手を合わせて口に運ぶ
『(我ながら良い出来栄え、かも)』
けれど肝心の宇髄は何も言わない
『なぁ、なんか感想』
宇「…お前、嫁に来るか」
『は?』
え、それ感想ではなくね?というかいかないし。俺どっちかっていうと婿なんですが
宇「めちゃくちゃ美味ぇ。お前ここに住めや」
『嫌だよそんなの。あたし宇髄くんに襲われちゃう〜っ』
ふざけた声を出してなんとかうながすよう試みる
さっきの接吻のこともあるし、なんか宇髄わりと真剣だし、それがちょっと怖くて適当に誤魔化した
宇「そうだな、襲っちまうかもしんねぇわ」
『…???』
俺はたぶん今相当間抜けな顔をしてると思う
『え、冗談…なんだけど…』
宇「あ?冗談かよ。俺は違うけど」
『やめろ鳥肌が立つ!』
やっぱり、帰った方がよかったかもしれない
__
宇髄side
さっきの冨岡の発言(「俺のA」発言)もあってか、Aのためだと思ってこの気持ちは抑えておこうと思っていたが、それもどこかおかしく思えてきた
何故我慢する必要がある?俺が恋愛対象に入らないなら入れさせるし、惚れてないならなんとしても惚れさせるまでだ
つーか鮭大根美味いな。やっぱコイツは俺のとこに嫁に来た方がいい
そんなことを考えている時に、
『あたし宇髄くんに襲われちゃう〜っ』
なんて言うもんだから、いつもならキモ、とか言って流しているが、今日はそんな気にもなれなくて本音が出てしまった
宇「そうだな、襲っちまうかもしんねぇわ」
俺がそう言うと、Aは間抜けな顔をしていた
『鳥肌が立つ』とか言ってたけど、そんなAにお構いなく、俺は鮭大根を完食した
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いちご牛乳(プロフ) - のいさん» 18歳以上の作品も見れるように設定すれば、検索して出てくると思います(--;) (2019年12月27日 15時) (レス) id: b753706ca9 (このIDを非表示/違反報告)
のい - 裏話?のやつって、何処に出してるんですか? (2019年12月27日 10時) (レス) id: 5d527c9cfe (このIDを非表示/違反報告)
いちご牛乳(プロフ) - ふくさん» 『刻龍先生と宇髄先生』という作品です! (2019年12月14日 1時) (レス) id: b753706ca9 (このIDを非表示/違反報告)
ふく - 新作はなんと言う名前ですか? (2019年12月13日 20時) (レス) id: 61180c9817 (このIDを非表示/違反報告)
いちご牛乳(プロフ) - 深月あかざさん» ありがとうございます〜!!! (2019年12月7日 0時) (レス) id: b753706ca9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いちご牛乳 | 作成日時:2019年12月2日 13時