呪術廻戦［短編集］

ゆーえすじぇー[女主] ページ14

『え？スケジュールミス？』

「はい…すみません。なので東京に帰るのは明日になります。本当に申し訳ありません！」

そう言ってガバッ！と頭を下げる補助監督の人に大丈夫ですからと声をかけながら私は同期二人の方に振り向いた


『どうする？任務も終わったしさ、暇だよね』

夏「とりあえず昼食でも食べに行く？」

五「……フッフッフ」

『え、なにキモ』

夏「気持ち悪いな、なんだい急に」

五「オマエら俺に当たり強くね？」

悟くん泣いちゃ〜う！なんてえんえんとポーズをしながら笑う五条に眉が寄った。なんだコイツ

そしてそんな五条は咳払いをすると、ズバリ！と言うように人差し指をピンと立てた


五「ここは大阪。東京に帰んのは明日。時間は明日の昼の新幹線までたっぷりある」

何が言いたいんだろう

五「こんなの行くっきゃねぇだろ」









五「『USJ〜〜〜〜！！！』」

夏「声が大きいよ」


来たぞ！あのUSJに〜！

大阪なんて任務で来ることしかないし、任務だと時間もないから今まで来たことなんてなかった

なんでUSJ？と言われてもあの後、「USJ行くっきゃねぇ！」と言い出した五条に、夏油はまた言い出した…とため息を吐いて、私は「さんせー！さんせー！！」とイエーイ！なんてハイタッチをしながらはしゃぎまくった

結果、補助監督さんが今回はこちらのミスなのでと丁寧に近くまで送ってくれて、そこから電車やらでまあなんとかここまで来た


『平日だからまだ少ないね』

五「うっし行くぞ！」

夏「そんなに走ったら転ぶよ」

ママだ…一人ママがいる……と思いながらもチケットを買うために列に並んだ


列は存外早く進んで、チケットを買ってすぐに中に入った

『ね、カチューシャつけたい！』

五「いいじゃんソレ」

走っていきそうな五条の服を引っ張ってそう言うと、ニマ、と笑って了承してくれた

門を入ってすぐのお店の中は、お土産やらぬいぐるみやらが置かれていて、キョロキョロと店内を見渡すと被り物のコーナーを見つけた

『これどう？』

色々なキャラクターのカチューシャを被っては見せあって、被っては見せあって、を繰り返しながら話していると、視界の端でコソコソしている女の人達が見えた

『ウワ、絶対アンタのこと｢かっこいい〜♡｣とか｢背高ぁい！♡｣なんて言ってるって。クズなのに…』

五「オマエだけハブにすんぞオラ」

『いだだだだだ』

ぐりぐりぐり〜っ…！とこめかみに五条の拳が突き刺さる。めちゃくちゃ痛い

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