#Anecdote* ページ15
*You SIDE
『20歳まで生きるのは難しいでしょう…』
小学校低学年くらいだろうか。『余命宣告』とやらを受けたのは。
どう考えても、簡単に受け止めることなどできない年齢で。
私が天から授かった運命は、余程残酷だった。
どうせ生きられやしないのだから。
それからは、何もしたくない、という絶望に浸って。
あのときの私に、心なんてなかったのだ。
そんなとき、悠に出会った。
彼は私を変えてくれた。
お先真っ暗だった私に、生きる希望をくれた。
生きたい、と思えるようになった。
未来をくれた。
そんな彼に惹かれていくことも、必然だったのだろう。
でも、もう死んでしまう私に、君を愛する資格なんてない。
どうせ死んでしまうのなら。望まない返事を聞かなくても済むのなら。
最後に
“ 君に好きだって伝えたい”
酸素呼吸器を外す勇気なんて、君に想いを伝えることに比べればどうってことなくて。
*
「A⁉A‼」
嗚呼。
君の声を聞きながら逝けるなんて、なんて幸せなのだろう。
そんなことを考えながら、私はおもむろに瞼を閉じた。
*
Anecdote(アネクドート)…逸話。秘話。
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嘘/ライ(プロフ) - HKR19960226さん» ありがとうございます……!これからも、皆様に喜んで貰えるような作品を作れるよう努めていきます。 (2018年11月24日 18時) (レス) id: f13e7dfc49 (このIDを非表示/違反報告)
HKR19960226(プロフ) - 涙が止まらないです…素敵な作品でした。 (2018年11月11日 4時) (レス) id: 9c78cc556f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:嘘/ライ | 作成日時:2018年9月20日 20時