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side:So
実はあのキスの一件以来、風磨くんに会えていない。
かれこれ3日ほど経っている。
え、たった3日?って思うよね。
でも俺たち毎日会ってたから…長く感じるというか。
まぁ避けてるのは俺の方なんだけどね…
グダグダ言ってても仕方ない!
とりあえず急がないと遅刻しちゃう。
「いってきまーす!」
誰もいない部屋に向かってあいさつをして、最近買ったお気に入りの緑色のスニーカーを履く。
ガチャ
『あ。』
「えっ。」
『おいなんだよ、その“しまった…”みたいな顔』
「し、してないよそんな顔!」
『しーてーんーだーよ。』
「い、いひゃいっいひゃい!!」
風磨くんってこういうときほんと手加減ない。
かなりの力で両方のほっぺを伸ばされ、このままでは顔面が原型をとどめないものになるのでは…。
ていうかそもそも顔が近いです、
「ひゅーまきゅん、はにゃしてっ//」
『…はぁ、はいはい。』
やっとこさ解放されたと思えば、なんで風磨くんがため息なんてついてるの?
俺がつきたいくらいだよ。
『なに真っ赤になっちゃってんの。』
「…え、俺あかい!?」
『すんごい赤いですけど。』
「うっそ…//」
恥ずかし…別に風磨くんは何も意識してないはずなのに、自分だけ照れちゃって。
『あのさ…』
「は、はい、」
『別にとって食ったりしねぇから、』
「へ?」
『キス…気にしてんじゃないの。』
「き、ききき気にしてないです!!」
『嘘つけよ、じゃあなんで避けてるわけ?』
それを言われるともう負けちゃうよ…。
でも答えられるわけないんだ、
風磨くんに告白しようと決めたものの、いざ風磨くんの顔を見ると緊張しちゃうし、キスのことだって思い出しちゃう…
なんて、言えるわけない。
何も言い返せない俺に風磨くんはまたひとつため息をついた。
『…だから、もうあんなことしねぇからさ、』
「…」
『俺のこと避けんのは、やめてくんないかな。』
「…うん、」
『…お前に会えないのは、ちょっときついっていうか、うん。』
「うん…うん?」
あれ?
『今日…あれ食いたい。お前が得意なの。』
「えと、オムライス?」
『それ。』
『んじゃ頼むわ。』そう言い残して風磨くんは出かけてしまった。
もしかして風磨くん、寂しかったの…?
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茅 - みおさんの小説大好きです!何度も読んでしまいます! これからも応援してます! (2020年9月1日 23時) (レス) id: f1f0a690a5 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - ありがとうございます!待ってます! (2018年11月22日 22時) (レス) id: ff1c992370 (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - ひかりさん» そう言って頂けてとても嬉しいです(TT)できるかわかりませんが考えてみたいと思います! (2018年11月21日 17時) (レス) id: 7f92f83aa5 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 続編希望(T ^ T) (2018年11月20日 18時) (レス) id: ff1c992370 (このIDを非表示/違反報告)
しょりそうLove - おまけもすごく面白かったです! (2018年10月13日 8時) (レス) id: 27ff285099 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みお | 作成日時:2018年9月4日 6時