世界だって変えてみせる

〜行かない方が〜 ページ20

「え、ええ〜、そうですかね？じゃあ、一度タメ口にしてみますか、
こんな感じでどうかな、歩美ちゃん、光彦くん、元太くん」

先ほどの江戸川くんへの質問の違和感を拭う為に、甘く優しく微笑む。

歩美「わぁ、やっぱりAおねーさんって可愛い！」

光彦「断然そっちの方が良いですよ！」

元太「歩美が、ねーちゃんのこと天使っつてた理由がわかったな」

「て、天使なんてもったいないですよ。私に使うのは」

歩美「Aお姉さんったら、顔真っ赤だよ、照れてるんだ！」

四人でキャッキャしてると、江戸川くんや灰原さんの疑いも薄れたみたいだ。いやぁ、良かった、良かった。

条野「A、そろそろ行きましょうか」

「あ、はーい」

コナン「Aお姉さん、どこか行くの？」

あくまで無邪気さを演出した様だが、鋭い”気”や刺すような眼光が隠し切れていない。条野さんは面白そうにこっちを眺めているだけだ。大方、加虐心でも湧いたのだろう。

「うん、特に行き先は決めてないんだけど、自分達の住む町は知っておきたいからさ、町を見て回ってる感じかな？気になる所には入ってるけど。コナン君たちは？」

コナン「僕たちは博士を待ってるんだよ！みんなで、近くのショッピングモールに行んだ！」

条野「其処には行かない方が良いですよ。危ないから」

コナン「えっ？」

条野「いえ、何もありません。それでは、また何時か」

コナン「ちょっと待って！､､､」

ー子供たちから離れたところでー
貴女＆条野((私の手首に/Aさんの手首に盗聴器付いてるな))

天宮A、現在条野さんと他愛もない会話をしながらどうやって盗聴器を外すか考えています。まあ、これくらいのハプニングは想定済みだけどさ。普通の子供はこんなもので遊ばないよねぇ。歩美ちゃん、光彦くん、元太くんは知らなさそうだったし、哀ちゃんとコナン君が犯人というのが妥当かな。
別に怪しい奴に盗聴器を付けるなとは言わないけど。(いやまあ、犯罪なんだけどね)盗聴が相手にばれるというのはいただけない。危険だからさ、それは
全くさっきも思ったけどこの子たちがヨコハマ……(以下略)だよ。←面倒くさがるな？
うーん、でも本当にどうしよう。悩んでいると、スルリと条野さんの手が手首に絡まる。

条野「手を繋ぐの、随分久し振りですね」

ーパキッー

おお〜、こんなに自然に盗聴器潰すなんて流石条野さん。

〜現代って便利だよね〜→←〜ヨコハマってやっぱり魔都〜

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