世界だって変えてみせる

〜採菊兄さん〜 ページ18

条野「駄目ですよA、あの二人は普通じゃあ無いので。真似するならそこら辺の兄妹を見習いなさい。」

「だから兄さん、さらっと心読まないでってば。」

条野「兄妹なんだから、これくらいできて当然ですよ。」

こ、この人、自分の特異な体質を兄妹の設定に押し付けやがった､､､
まぁいいや

「ねぇねぇ、どこ行く？お兄ちゃん。」

条野「そうですねぇ、子供たちに会った後で考えましょうか。今日は１日お休みなんですし、余裕を持って行動しましょう。」

「それもそっか。」

条野さんは敬語なのに、私はタメ口なんて､､､うーん、よそよそしさをださないためとはいえ、なんか歯痒い。まぁ、死んでもそんな事顔には出さないけど。

「じゃあ取り敢えず、あの子達に連絡するね。」

条野「いえ、その必要は無さそうですよ。ほら、其処のマンションの向こうの公園に、この前聴いた其の子達の声がしますから。」
(この前聴いたというのは、Aちゃんがコナン、哀、歩美、光彦、元太、降谷、梓、など会った人達の声を、声紋の認証のために片っ端から録音して送ったから聴いていました。)

「えっ！じゃあ、さっさと会って遊びに行きま、行こう！」

(あっぶなぁ、驚いたせいで敬語が出てくるところだった。いや、半分出てきてたけど。)

条野「おやおや、つい先程余裕を持って行動しましょうと言ったばかりなのに。」

その「おやおや」というのは、果たして敬語が出てきた事に対してなのか、言葉の額面通りに受け取っていいものなのか。

「ま、まあまあ、早く行こうよ兄さん」

ー公園にてー
「みんな〜、昨日振りですね！何してるんですか？」

歩美「あ〜！Aおねーさんだぁ。」

灰原「何って、見ての通り暇してるのよ。」

「おや、巧いこと云いますねぇ、灰原さん」

コナン「そんな事よりAねーちゃん、その人は？」

「この人こそ、昨日教えた私の大切な御兄様、採菊兄さんです。」

条野「どうして家族の紹介に、そんな大仰なものが要るんですか。初めまして皆さん。Aから話しは聞きました。この子と仲良くしてくれて有り難う御座います。」

歩美「ううん、Aおねーさんとっても優しいから一緒にいるの楽しいよ！」

灰原「寧ろ、この子達がお世話されているくらいよ。」

「あはは、相変わらず灰原さんも兄さんも辛辣､､､」

コナン「ねぇおにーさん、どうしてずっと目を閉じてるの？」

条野「ん、ああこれですか。」

〜ヨコハマってやっぱり魔都〜→←〜実は知り合い〜

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す